おはPerp!
先日、「PerpDEXはエアドロも熱い」ぶっちゃけスペースが開催されていたのですが、リアタイ参加できなかったのでアーカイブを聴いてリキャップ記事を書きました!
スペースアーカイブ:https://x.com/grvt_japan/status/1991352940804861969?s=20
PerpDEXは今年最大のエアドロトレンドだと思っていて、僕も2つのDEXを触っています!

Perpトークって何?
配信元:Gravity Japan 公式X
MC:まるさん(Gravity Japan アドミン)
ゲスト:
・すうぇさん(edgeX枠)
・yuujiroさん(Lighter枠)
・みつりさん(Grvt枠)
企画コンセプトは「Grvtの宣伝ではなく、PerpDEX(パーペチュアルDEX)界隈全体をゆるく楽しく語る場」。そのど真ん中となる「エアドロ」がメインテーマでした。
テーマ① なぜPerpDEXのエアドロは“デカドロ”になりやすいのか
すうぇさんの視点:収益性がエグい → お金と人が集まる
DeFiLlamaなどの収益ランキングを見ると、Hyperliquid や edgeX のようなPerpDEXは常に上位に位置しています。edgeX単体で「1日200万ドル=約3億円」レベルの手数料収益を出している日もあり、「お金が稼げるところに、さらにお金が集まる」のがこの業界の鉄則です。
昨年話題になったPerp系トークンのように、稼げるプロトコルはトークン価格も伸びやすく、その結果として“デカドロ”になりやすい構造があります。すでに本業レベルで稼げているプロジェクトほど、TGE後も「どうやってプロジェクト価値を維持・伸ばすか」を真剣に考えるため、エアドロ設計も含めて長期的な還元施策が期待できる、という見立てでした。
みつりさんの視点:オンチェーンで“ちゃんと使っている人”を狙い撃ちできる
みつりさんは、PerpDEXエアドロが熱い理由を大きく3つに整理していました。
・収益性が高いジャンルであること
・オンチェーンで“誰がどれくらい、どういうトレードをしてきたか”をすべて追えること
・戦国時代でプロジェクト同士の競争が激しく、報酬設計がどんどん厚くなっていること
特に2つ目が重要で、どのアカウントがどのペアをどのサイズでどれくらいの期間トレードしたかがすべてデータとして残るため、「1回だけドカンと触った人」よりも、継続して取引してくれている人や流動性を支えてくれている人に厚く配りやすい設計にしやすくなります。その結果、ユーザー側から見ると「ちゃんと使えば、ちゃんと見返りが返ってくるジャンル」として認識されやすく、エアドロ期待が集中している、という整理でした。
テーマ② プロジェクト別・リワード設計の違い
次のテーマは「edgeX・Lighter・Grvt、それぞれのリワード設計はどう違うのか?」という話です。
Lighter:不自然な“出来高稼ぎ”は徹底的に排除(解説:yuujiroさん)
yuujiroさんによると、ライター(Lighter)はリテール口座の手数料が基本無料である一方、セルフトレード(自分で板を出して自分で食う)や、意味のない高速の開いて即クローズといった“ポイント目的の出来高水増し”は検知され、ポイント対象外になるとのことです。
セルフ取引が検知されるとアカウントにマークが付き、その期間のトレードはポイントがほぼ付かず、続けるとBANに近い扱いになる可能性もあるという、かなり本気の姿勢です。
一方で、評価されやすい行動のヒントは公式ドキュメントに明記されており、
・出来高・OIが少ない“仮想ペア”でのトレード
・ある程度の時間ポジションを保有すること
・できる限り利益トレードを増やすこと
・プレミアムアカウントに切り替えてポイント重みと執行速度を上げること
などが“重み付け”されていると考えられています。
以前は「清算されるとポイントが多く付く」仕様を使い、あえて小ロットの自爆清算を混ぜる戦略も存在しましたが、現在は公式が明確にNGとし、仕様変更が行われています。
edgeX:表向きは“普通にトレードして”だが、裏で時間や銘柄も加点要素に(解説:すうぇさん)
すうぇさんから見たedgeXのポイント配分は、ポイントプールのうち60%が取引量に紐づき、5%がOI(建玉残高)に紐づく設計です。シーズン中、毎週30万ポイントが配られる構造になっています。一見「結局出来高ゲー」に見えますが、実際にユーザー同士で比べると、ある週は「28万ドルの出来高で1ポイント」という計算だったはずが、15万ドルで1ポイント付いている人もいれば、40万ドルで1ポイントの人もいて、かなりバラつきがあるとのことでした。
このことから、ポジション保有時間やトレードした銘柄(メジャー通貨か、マイナーアルトか)といった要素が裏で効いているのでは、と考えられています。「1秒で即決済を連打してもそこまで稼げない設計」になっている感触だそうです。
トークノミクス面では、トークンの25%がエアドロケーション、チームにも25%が割り当てられている一方で、チーム分は2年間ロック、その後の2年間で段階的にアンロックという長期設計になっています。
さらにTGE前後の“純利益”はすべてバイバックに回すと宣言されており、「すでに爆益を出しているプロジェクトが、その利益をトークンに還元していく」というかなり攻めた構造が特徴です。
Grvt:トレードしない人にもチャンスが多い“設計の豊かさ”(解説:みつりさん)
みつりさんによると、Grvtは「リワードを取りに行く手段の多さでは、現状トップクラス」という評価です。他のPerpと同じくシーズン制のポイントがベースにあり、まだ日本語タイムラインでは露出が少なく、参加者も少なめで“アーリー感”が強い状態です。
特にGrvt特有の要素として挙がっていたのが、On-Equity(オンエクイティ)とGLP Vaultの2つです。
・On-Equity:口座残高に対して、トレードをしなくても年率約10%のリワードがつく仕組み。ポジションを持っていても、その時点の残高に対して利回りが乗っていく。
・GLP Vault:Grvt版の流動性プールで、ユーザーが資金を預けると、40年以上の経験を持つ投資会社が運用し、得られた利益を参加者に分配する仕組み。年率35%前後の利回りが出ている回もあり、すでに満枠状態。
さらに、毎週配られるポイントのうち約15%が、残高・GLP・OIといった「預けている/保有していること」に紐づいて配分されるため、“ゴリゴリ裁量トレード勢”でなくてもポイントを積みやすい設計になっています。これに加えて、ほぼ毎週のようにトレードコンペやキャンペーンが開催されており、「大きく張れない小口勢」との相性がかなり良いというのがみつりさんの実感でした。
テーマ③ 3人のリアルなエアドロ立ち回り
同じPerpDEXでも、立ち回りは三者三様でした。
yuujiroさん(Lighter):ルールを読み解き、地味に積み上げる
Lighterでは「無理やり出来高を作る」ことができない前提があるため、「何をするとポイントが付きやすいか」を公式ドキュメントから逆算していくスタイルです。具体的には、
・出来高・OIが少ない“仮想ペア”も適度に触ること
・ポジション保有時間を意識して即決済を減らすこと
・できる限り利益トレードを増やすこと
・プレミアムアカウントに切り替えてポイント重みと執行速度を上げること
などを意識しているとのことでした。謎は多いものの、ヒントはちゃんと公式に書いてあるので、それを1つずつ試していく感覚で続けているそうです。
みつりさん(Grvt):両建て×コスト削減×利回りで“削られない”ことに全振り
みつりさんは、裁量で方向を当てに行くトレードは苦手ということで、「寝動きの方向は取りに行かない」と決めて、基本は両建てやヘッジでリスクを抑えながらポイントを積むスタイルを取っています。FR(ファンディングレート)と各種コストをセットで見ながら、売買手数料ゼロの場所や、損失補填キャンペーンを行っているPerpを組み合わせ、GravityのOn-EquityやGLPに比較的大きめの資金を置いて、トレードで削られた分を利回りで“埋める”イメージで運用しているとのことでした。「とにかく“削られないこと”を最優先に、ポイントが乗る仕組みと組み合わせていく」という発想は、トレードが苦手な人にとってかなり参考になる内容です。
すうぇさん(edgeX):ガチトレーダー視点で“場所選び勝負”
すうぇさんのスタイルは完全にトレーダー目線で、ベース資金として1万ドルを用意し、一度に使うのはそのうち約2000ドル、レバレッジは最大50倍というかなり攻めたスタイルです。得意なのは「リバ取り」で、清算ラッシュなどで一気に動いたところを逆張りで取りに行く手法をメインにしています。
ただし2024年の現状収支は「マイナス4万1300ドル」という結果で、会場も笑いに包まれました。それでも、今年のedgeXエアドロがかなり大きかったこともあり、「総合ではまだ救われている」とのことで、「飛ばさなければ、場所選びさえ当たっていれば、エアドロに最後救われることもある」という、デカドロ時代を象徴するような話が聞けました。
テーマ④ 「お削り」だけでエアドロを取りに行くのはアリか?
最後のテーマは、X界隈でもよく聞くキーワード「お削り」についてです。「お削り」は、方向性はあまり考えず、出来高条件やポイント目的で、開いて→すぐ閉じるトレードを繰り返し手数料を“削る”行為のことを指します。
結論としては「基本はおすすめしない。ただし“やるべき瞬間”はある」というスタンスで、全員ほぼ一致していました。おすすめしない理由としては、
・1ポイントあたりの期待値が見えない状態で削っても、結局はスプレッド・FR・手数料で負けるリスクが大きいこと
・そもそも「一生TGEしない」プロジェクトも普通に存在し、ポイントを貯めてもトークンが出なければゼロになってしまうこと
一方で、yuujiroさんは「やるべき“瞬間”だけ狙って削るなら、戦略としてはアリ」とし、例えば期間限定で売買手数料ゼロのキャンペーンがあるときや、報酬プールのトークン量と参加者の出来高からざっくり期待値計算をして「これは明らかにプラス」と判断できるときなどを例に挙げていました。
ただしここでも重要なのが、“穴場”と“過疎”を間違えないことです。穴場は参加者は少ないがプロジェクトとして伸びそうでTGEも現実的な場所、過疎はただ誰もいないだけでTGEの気配もない場所です。「穴場だと思って全力で削ったら、ただの墓場だった」というのはエアドロ民あるあるなので注意したいところです。
Grvtからの告知・イベントまとめ(MC:まるさん)
スペース後半では、MCのまるさんからGrvtに関する告知もありました。
On-Equity(オンエクイティ)
口座残高に対して年率10%前後の利回りがつく仕組みで、トレードしながらでも残高分に利回りが乗るという特徴があります。
GLP Vault
プロの投資会社が運用する流動性ボルトで、今年は年率35%超の利回りが出ている回もあります。すでに申込上限に達していますが、取引量などに応じて今後追加枠が開放される可能性もある、という“噂レベル”の情報も共有されました。
TGEスケジュール
現シーズン2は進行中で、2026年Q1(遅くとも3月頃)にTGE予定とアナウンスされています。
アンバサダープログラム
Grvtをある程度触っているユーザーは、公式サイトの「Referral Hub」からアンバサダー申請が可能です。承認されるとエアドロポイントのブーストなど、追加特典が用意されています。
デモトレード・ライブコンペ
実際の板を使ったデモ環境でのライブトレコンも開催予定で、トレーダー枠は埋まりつつあるものの観戦枠は応募可能とのことでした。詳細は、まるさんのX固定ポストからリンク経由で申し込めるようになっているそうです。
まとめ:今回のスペースからの持ち帰りポイント
最後に、今回のスペースで出てきた要点を3つにまとめます。
1つ目は、PerpDEXのエアドロが“デカドロ”になりやすいのは、プロトコル自体の収益性が高く、オンチェーンデータで“ちゃんと使っている人”を狙い撃ちでき、かつ戦国時代ゆえに各社がリワード合戦をしているという構造的な理由があること。
2つ目は、edgeX・Lighter・Grvtは、それぞれ役割と設計がまったく違うという点です。Lighterは不自然な出来高を徹底排除し、ルールを読み解いた“リアルトレード”が報われる設計。edgeXは出来高60%という分かりやすい指標がありつつも、時間や銘柄などの裏指標も効いており、利益をバイバックに回す強力なトークノミクスを持っています。GrvtはOn-EquityやGLP、トレコンやキャンペーンなど、トレードが得意でない人にもチャンスが多い構造を持っています。
3つ目は、「お削り」だけに頼るのではなく、自分の性格とスキルに合ったスタイル(両建て・裁量・ポイント寄せなど)、プロジェクトの収益性やTGEの現実性、キャンペーンごとの期待値を冷静に見極めることが、長期的には一番効率が良いということです。
今回のスペースをきっかけに、
・まだ触っていないPerpDEXを1つ選んで試してみる
・すでに触っているプロジェクトのリワード設計を改めて公式ドキュメントで確認してみる
・自分に合いそうな“エアドロ立ち回りスタイル”を言語化してみる
といったことをしてみると、次の「デカドロ」にもより納得感のある形で乗りやすくなるはずです。
というわけでPerpトークリキャップ記事でした!










