テーマ:PayFi&クリプトカード
昨日開催したKaia JPの第4回「ゆるDeFi入門 」の内容をまとめました!配信のアーカイブは以下の投稿からも聴くことができます!聴き逃した方はぜひどうぞ👇
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目次
今回の3つのポイント
- PayFi=「支払い(Pay)」×「運用(Finance)」。残高を“使いながら”利回りも得るという新しい決済体験が核。
- クリプトカードはなぜ伸びる? 背景に米国の規制整備・ステーブル普及、事業者側の手数料削減メリット。Visa/Masterも連携を強化中。
- 日本の行方:いきなり“パブリック・ステーブル一色”にはならず、銀行型ステーブルや実証実験から段階的に共存が進む見立て。
1. まず「PayFi」とは?
- 単なる送金・決済だけでなく、その裏側に運用(ファイナンス)がセット。 例)残高を置いておくだけで年率4%前後の利回りが“自動付与”され、しかもロック無しでいつでも使える。これがPayFi。
- 既存のDeFiステーキングとの違い:ロック期間や“運用に預け替える操作”が不要で、日常の決済残高に利回りが乗るイメージ。
2. 注目が高まる理由(と業界の動き)
- 米国の規制整備(“ジーニアス法案”):
決済用ステーブルのルール整備が進み、実社会での活用がしやすくなった。 - 事業者メリットが巨大:
クレカ手数料の圧縮に加え、準備資産(米国債など)の利息収入が見込めるため、還元キャンペーンも打ちやすい。 → そのため大手も参入。Visa/MasterもWeb3連携を強め、主導権を握りに来ている。 - 実例トピック:OKX Payの構想
- 国際ブランド(VISAなど)非依存でブロックチェーン完結の決済フロー
- XSGD(SGD連動ステーブル)経由で現地レートに直結清算
- 年約4%の利回り・セルフカストディ対応
- リスクはプラットフォーム健全性に集約される側面も
3. クリプトカードの“いま”
- 仕組み(ざっくり):
多くはVisa/Masterのネットワークを使い、会計時にクリプト→法定通貨へ瞬時スワップして清算。 発行会社(イシュア)/アクワイアラのレイヤーがあり、裏側で流動性・為替処理が走る。 - ユーザーの体験:
- 円に戻さずUSDT/USDCのまま支払えるのがクリプトネイティブに便利。
- 海外決済・海外送金で特に価値(為替手数料の低さ、着金の速さ)。
- 価格変動資産(例:SOL/ETH)での決済は短時間のボラに注意。基本はステーブル払いが実用的。
4. セキュリティとリスク管理
- セルフカストディ×マルチシグの普及:
例)通常はスマホだけで承認、深夜や大口はPC+スマホ+ハードウェアの3承認など、ポリシーを柔軟に設定できるUXが出てきた。 - 事業者選定が肝:
- うたい文句が“高利回り・高還元”でも、運営・セキュリティ体制が弱い先は回避。
- 取引所系カードとフィンテック系カードが混在。評判・実績・規制準拠・資産の分別管理を確認。
- 一般的な注意:
スマコン脆弱性、清算・相場変動、KYC/制裁リスク、地域規制の変更など。
5. 日本でどう広がる?
- 日本は銀行口座普及率が極めて高く、国内の小口決済はPayPay等で十分便利。 → 海外利用・B2B・運用一体型といった“差分価値のある領域から”浸透していく見通し。
- いきなりUSDT/USDCのようなパブリック・ステーブル全面展開ではなく、 銀行型ステーブルや実証実験(例:大手金融・事業会社とのPoC)を重ね、段階的に共存が進みそう。
- 結論:競合ではなく共存。将来的に国内ウォレットや決済アプリ側が“銀行型ステーブル+利回り”を内包するシナリオは十分あり得る。
6. 近未来の話題:ステーブル発行の“民主化”?
- 例:M0のようなプラットフォーム(セッション内紹介)
- 機関がトークン化マネーマーケットファンド(米国債等)を預けると、90%相当の利回り付きステーブルを発行可能。
- 担保ではなく“準備金”の扱いなので、元の利息は機関側に入り続ける。発行したステーブルで再度運用→低リスクでレバレッジ的に利回りを積み上げ。
- 決済用ではなく“利回りステーブル”の文脈。将来的にステーブル発行が大手だけの特権でなくなる可能性を示唆。
参考:M0公式X:https://x.com/m0
- 機関がトークン化マネーマーケットファンド(米国債等)を預けると、90%相当の利回り付きステーブルを発行可能。
7. Q&Aダイジェスト
- PayFiはPayPay等と競合?
→ 共存。まずは銀行型ステーブルの取り込みや限定的な利回り機能からの実装が現実的。 - 不正利用・盗難時の保護は?
→ 完全な“取り消し可能性”はプロダクト次第。多段承認・時間帯制限・限度額設定など、UXでの予防策が進化中。 - どのカードが安全?
→ 一概に断言は不可。規制準拠・カストディ設計・資産分別・監査などを総合評価し、“甘すぎるオファー”(エアドロやキャッシュバックなど)には要警戒。
8. まとめ
- PayFiは「使える資金=運用資金」へとパラダイムを転換。
- クリプトカードは国際決済・為替コスト・事業者手数料の面で実益が大きく、規制整備とともに主流化が進む見込み。
- 日本は制度・市場構造の違いから段階的に普及。銀行型ステーブル×既存決済の共存が当面の主戦場。
- ユーザー側は事業者選定と自己防衛(鍵・多段承認)が最重要。
※本記事はスペースでの発言をもとに編集・再構成した要約です。投資助言ではありません。ご利用の際はきちんとリサーチして臨みましょう!
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というわけで、第4回ゆるDeFiのまとめでした!
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