始め方やおすすめDeFiからウォレットまで!初心者必見
先日開催したKaia JPの第1回「ゆるDeFi入門 AMA」の内容をまとめました!AMAのアーカイブは以下のリンクからも聴くことができます!聴き逃した方はぜひどうぞ👇
https://twitter.com/i/spaces/1gqxvjjnOpjxB
概要
- 目的:取引所しか使ったことがない、あるいはNFTは触ったがDeFiは未経験という初学者に、わかりやすく・楽しくDeFiの入り口を共有すること
- 登壇:ゲスト:LUCIANさん(Web3インフルエンサー)、スピーカー:niconiconainuさん(KaiaJPアドミン/Web3エンジニア)、モデレーター:フーミン(KaiaJP mod)
- 進行:前半トーク、後半Q&A。参加型ギブアウェイも実施(20USDT×10名に抽選配布。質問採用者+SNSキャンペーン参加者が対象。)
まず「DeFiとは何か」
- 定義:分散型金融(Decentralized Finance)。スマートコントラクトにより、コードで運営とルールが公開され、誰でも透明に参加できる。
- 役割の違い:中央集権的な取引所や銀行が流動性(取引をするためのお金)を用意するのではなく、ユーザー自身が流動性を提供し、他のユーザーのDeFi利用に基づいて利用手数料やトークンなどのインセンティブを得られる。
- 透明性:コントラクトはチェーン上で検証可能。第三者監査や自力検証(今ならAI補助も)でリスク評価もしやすい。
ウォレットの選び方(実体験ベース)
Rabby Wallet(DeBank製)

- EVM系チェーンを横断管理しやすい。
- ガスアカウント機能で、初回からそのチェーンのネイティブガスを持っていなくてもトランザクションを動かせるのが便利。
- ポイント制度があり将来のインセンティブ期待も(詳細は都度確認)。
OKX Wallet/Bitget Wallet


- EVMに加え、Solana、Sui、Aptos、BTC系なども1つでカバー。拡張機能を増やしすぎずにマルチチェーン対応できる。
- アプリ内DEX取引やアグリゲーションに対応。OKXは取引手数料ゼロ(要最新確認)。
- 共有ガスのような機能はRabbyに分がありそうだが、Bitget側で似た機能があるという話も。実際に触ってUI/機能の相性で選ぶのが吉。
補足:MetaMaskは「まず触る定番」だが、使い勝手の観点で上記に乗り換える人も多い。
必須の基礎リスク:インパーマネントロス(IL)
- 仕組み:AMM型DEXにLP(例:KAIA/USDT)を入れると、価格変動に応じてペア内の比率が再配分される。
- 上昇局面:現物片持ちより利益が目減りしがち(機会損失)。
- 下落局面:ステーブル側がクッションになり、片持ちより評価額の下げ幅が小さくなる場合も。
- 結論:LP運用は「いつ組む/いつ外す」の戦略が必要。まずILの概念を理解することが出発点。
インパーマネントロス(IL)は、「LPに入れた結果、価格が動いた時に、ただ持っていた場合より“相対的に”不利になる差分」のこと。AMMが自動でリバランスするので、上がった資産は勝手に“少し売られ”、下がった資産は“少し買われる”→そのぶん片持ちより増えにくく(下落時は減りにくく)なる。価格が元に戻れば消え、引き出した瞬間に確定する。
つまり
LPは“自動で利確&難平”される設計。動けば動くほど、片持ちより相対的に見劣りする可能性がある。その差がIL。流動性提供による利回り報酬で埋まるなら成立、埋まらないなら外す。
というのがインパーマネントロスの概念です。
初心者におすすめのDeFiプロトコル

- Beefy Finance(イールドオプティマイザー)
公式サイト:https://beefy.com/ - 各チェーンの対応Vaultが一覧化され、APY順や信頼スコアで比較しやすい。
- 自動複利運用(コンパウンド)を代行。個別にクレーム→再投資→ガス支払い…の手間とコストをまとめて最適化。
- Zap機能で、単一トークンからでもLP組成・解消を自動化(対象トークンの保有は要確認)。
- ダッシュボードで預入合計、日次・月次リターンの見通しを可視化。最初の「感触」を掴むのに向く。
LUCIANさんのリアルな体験談(夢と教訓)
AMAではLUCIANさんのリアルなDeFi体験に基づく成功/失敗体験談も語っていただきました。夢があり、背筋が凍ります・・・!w
このパートではあくまで概要をまとめていますが、詳細が気になる方はぜひ冒頭のAMAアーカイブを聴いてみてください。
失敗談
- 2021–22年の高APR環境(いわゆるDeFi魔界時代)で、ステーブル運用に約700万円を預けたプロジェクトがラグ。サイトやTelegramが停止、緊急Withdrawも機能せず損失。
- 高利回り=即スキャムではないが、裏付けの乏しい利回りには要注意。なぜ高い利回りが出るのか?その根拠や裏付けをしっかりと理解し、納得した上でやることが重要
成功談
- Uranium Financeに超初期参加。トークンが最大100倍、日次分配モデルで高収益を経験(その後ハックで頓挫)。
- DeFi Kingdoms(Harmony)も初期から参加し大きな含み益を得たが、市況とともに失速。
- 学び:アーリーで「強いビジョンと明確なロードマップ」を掘り当てる力が重要。情報源としてMediumなど一次発信を丹念に追う姿勢が効いた。
コミュニティからのQ&A
Q:いくらあれば始められるか?
A:最低限のガスは必要。体験としては100ドル以上が現実的。単純な運用利回りだけでリターンを感じるには、1,000ドル超の方が体感しやすい。小額ならエアドロ狙いなど別アプローチも。
Q:DEX規制はどうなるか?
A:コードとウォレット接続で誰でも使える性質上、全面的な入口規制は難しい。現実的には「出口側(CEX入出金の制限)」「ウォレットやDapp側の接続ブロック」などが論点になりうる。各国法制の動向に依存。
KaiaのDeFiに期待すること
最後にゲストのLUCIANさんから今後KaiaのDeFiに期待したいことをいただきました。
- 流動性の集約と「旗艦」プロトコルの誕生。Kaiaといえば「コレ!」というDEXやDeFiが不在。看板となるようなプロトコルが出てきて欲しい
- いまはDeFiが分散し、どこに預ければよいか迷いやすい。まずは「Kaiaといえばここ」という代表的DEX/プロトコルを打ち立て、そこの流動性を厚くすることが重要。
- ルーティングの最適化は現状SwapScannerが有効だが、手数料やUXの改善余地も。
- 日本ユーザー向けのUX改善。LINE Mini Dappsからの導線は良いが、Dapp Portalのスワップ機能に日本から直接アクセスできない点がボトルネック。オンボードから出口までのシームレス化が普及のカギ。
はじめの一歩(実践チェックリスト)
AMAの総まとめとして、今回のAMAでDeFi初心者の方が今日からでもDeFiを始められる簡単なステップをまとめます!
- RabbyとOKX(またはBitget)のどちらかを導入し、少額で基本操作を練習
- LP運用前にインパーマネントロスを必ず理解
- Beefyなどの自動複利DeFiで「預ける→増える→外す」の一連を体験
- 利回りの根拠とリスク開示(監査、運営体制、流動性、TVLの推移)を確認
おわりに
第1回はDeFiの基礎からウォレット選び、ILの肝、イールド最適化まで「最初の壁」を越える実践知が詰まった回となり、LUCIANさんの実体験や有識者目線で初心者の方も「DeFiとはなにか」という理解が深まった回となりました。
Kaiaエコシステムでは、DEXの存在感強化とUXのシームレス化が今後の鍵。
と、個人的には思いました。
KaiaJPではDeFiテーマのスペースを継続開催を予定しています!次回の開催告知もXとTelegramで案内しますのでお楽しみに。
参加者して頂いた皆さん、ありがとうございました!!