CareFi × RWAで「ペットケア」を資産化する構想
LOOTaDOGの新ホワイトペーパーがついに公開されたので、内容を解説します!
3年ほどPJがランニングしていますが、TGEの延期やホワイトペーパーの更新の遅延など、初期ユーザーからは心配の声も漏れていましたが、ついに新たなホワイトペーパーが公開され、2026年は大きな動きがありそうです。
はじめに
LOOTaDOG 2.0は、ペット産業の実収益(オフライン店舗やEC等)と、Web3の流動性・トークン設計をつなぐ「CareFi(ケア行動を価値化する金融)」+「RWA(現実資産の裏付け)」エコシステムです。最大の狙いは、投機や過剰発行に依存しがちな従来のP2Eモデルから脱却し、実需とキャッシュフローで回る経済圏を作ることにあるように見えます。
ゲームとして捉えると、日々のケア行動が「稼ぐ」だけでなく「使い道(実需/育成)」まで用意されているため、継続率を作りやすい設計になっていくかもしれないですね。
1. 全体像:3レイヤーで「実体→データ→アプリ」を接続
新ホワイトペーパーでの構想は、3つのレイヤーが相互連携する設計です。ケア行動の証明が価値の起点になるモデルでは、不正対策の難易度が上がりやすいので、実体・データ・アプリを分けて検証点を作るのは堅実な作りになっていくのではないでしょうか。
ざっくり図解をしてみたので、まずはこちらをどうぞ👇

RWA Anchors(実体経済の基盤)
トリミングサロン、動物病院、EC、ハードウェア、将来的なペット金融など、現実世界のペット関連事業ネットワークです。法定通貨で実収益を生む「エンジン」役として位置づけられています。
アプリ内で貯めたポイントが実店舗で割引として使えるほど、ゲームの外に出口ができて「稼いで終わり」になりにくい循環が作られていくように思います。
RWA Bridge(データの架け橋)
PetFile(AI + NFC + ハードウェア)を基盤に、行動・健康・消費データを「検証可能なデータ」として取得し、オンチェーン連携する役割です。
仕様上「高レベルのハードウェア/NFTが採掘権に影響する」設計が示されているため、PetFileが実質的な“成長アイテム”として機能し、単なる課金よりも「実装備の育成」で差がつく体験になっていくかもしれないですね。
RWA Gateway(ユーザー接点)
LOOTaDOGアプリは、日常の行動(Web2的体験)をWeb3の経済価値につなぐ入口です。
ユーザーがまず散歩や記録に集中できる導線になれば、上場トークンの売買を強制されない形で、ライト層にも入りやすい体験になっていくのではないでしょうか。
2. 中核コンセプト:CareFi(Care → Proof → Value)

Missionは「ペットケアの資産化」です。散歩、食事管理、健康チェック、サービス利用などのケアをProof-of-Careとして証明し、価値へ転換する流れを描いています。ゲームのデイリー行動そのものが価値創出の起点になるため、ログインボーナス依存よりも“生活習慣”に寄り添う継続設計になりやすいように思います。
価値の源泉を新規参加者の資金ではなく、実社会の需要と実ビジネスのキャッシュフローに置く点も特徴です。こうした方針が徹底されれば、コミュニティの空気感も「稼ぐ競争」より「継続と利用」に寄っていく可能性がありそうです。
3. トークン設計の肝:上場は1トークン、報酬はポイント
LOOTaDOG 2.0は「シングルトークン+アプリ内ポイント」を採用し、2つの資産の機能を維持しつつ、価値を1つに統合する構図です。ゲーム目線では「売れる報酬」を配るほど即売りが起きやすいので、報酬をポイント化してまず使わせる設計は安定化に寄与しやすいかと思います。
LADC:唯一の上場トークン(資産・ガバナンス・価値集約)
LADCは唯一の上場トークンとして流動性と価値を集約し、ガバナンスや価値還元(買い戻し・焼却)の受益対象になります。
これまで若干曖昧でしたが、今回の発表でトークンかされてTGEするのはLADCであり、LADT(現在ゲームで獲得できるコイン)はゲーム内ポイントとして展開することが明確になりました。
LADT:取引所非上場のポイント(消費クレジット、売り圧ゼロ)
LADTは暗号資産ではなく、マイルやリワードのようなポイントとして位置づけられています。非上場であることで市場での投機売却ができず、売り圧が生まれにくい設計です。
その代わりに「割引」「育成」「抽選」へ誘導しやすく、ゲーム内経済の主導権を運営が持ちやすい形になっていくかもしれないですね。
3-1. LADC(LOOTaDOG Coin):価値が集約される「資産」側
LADCは所有権・ガバナンス力・価値蓄積を表すエコシステム内の唯一の資産です。ゲームでいう“株式”に近いポジションのため、日次報酬のような短期インセンティブよりも、長期参加の到達報酬として設計されるほど、不要な売りが減っていくのではないでしょうか。

LADC(ガバナンストークン)の主な特徴
・CEX/DEX上場を前提
・最大供給は固定(買い戻しと焼却により市場供給は減少しうる)
・実事業利益を原資としたバイバック&バーンの受益対象
・ステーキング用途(フランチャイズ開設やプレミアム層アクセス等)
買い戻しと焼却が継続する前提であれば、上位装備(採掘権)を取りにいく動機が長期化しやすく、ゲームの周回設計とも相性が良くなるかと思います。
3-2. LADT(Points):日常で使える「現金的ポイント」
LADTはオフチェーンで管理され、実社会の商品価値に連動することで購買力の安定を狙っています。価格変動で報酬価値が崩れにくくなれば、「今日歩いた分が明日ゼロになる」体験は減っていくかもしれないですね。

LADTの主な特徴
・オフチェーン/プライベートレジャー上で管理
・価値は実商品に連動(例:1,000 LADT = 1ドル割引のような設計イメージ)
・取引所非上場で投機売却できず、売り圧が発生しにくい
一方で、発行量を運営側で調整できる設計でもあるため、発行・調整ポリシーの透明性がゲームバランスそのものを左右していくように思います。
LADTの4つの主要用途
- 実店舗やECでの支払い充当(割引)
- ハードウェア/NFTアップグレード(採掘能力の強化)
- 抽選(raffles)やガチャ(景品、希少NFT、限定エアドロップ等)
- プラットフォーム手数料(アプリ内サービス利用料など) 用途が「節約」と「強化」に二分されるため、ライト層は割引、コア層は再投資に寄り、同じゲームでも遊び方が多層化していく可能性があります。
4. フライホイール:LADTが燃料、LADCがロケット
ポイント(LADT)の消費が、資産(LADC)の価値を押し上げる循環モデルとして整理されています。ゲームとしては「貯め込み」より「消費」した方が強くなる導線になりやすく、経済を回す方向にプレイヤー心理を寄せる狙いが見えてきます。
フロー(要約)
1)散歩やケアでLADTを獲得
2)LADTを消費(バーン)
・ルートA:実需消費(商品やサービスの割引に利用)
・ルートB:再投資(PetFileやNFT強化で採掘能力を向上)
3)LADT→LADCの直接スワップは存在しない
4)大量消費して貢献を示したユーザーが採掘権やエアドロップ資格に到達
スワップ不可は短期勢の抜け道を塞ぐ意味では効きやすい一方、ユーザーが「どうすれば上位に届くか」を理解できる設計・導線が用意されるほど、納得感が高まりやすいように思います。
5. サステナビリティ・ループ:実収益で買い戻して焼却する
外部キャッシュフローによってLADCの供給量を継続的に減少させ、希少性を高める方針が示されています。ゲーム内だけで完結する経済は景気や相場に弱くなりがちなので、外部収益で底支えする思想は長寿タイトルの方向性に近くなっていくかもしれないですね。

循環メカニズム
・実店舗、病院、ECなどが法定通貨で利益を出す
・収益の一部が財団(Foundation)へ配分
・財団が市場でLADCを買い戻し、焼却する
このループが機能するほど、ユーザーの「散歩→ポイント→利用」が事業売上にもつながり、ゲームと現実が同じ方向に回りやすくなるかと思います。重要なのは、実際にどの程度買い戻せるかなので、店舗網とECの成長がゲームの実質的なアップデート要因になっていく可能性があります。
6. ステークホルダー価値:ユーザー/投資家/ペットの3者メリット
WPでは、ユーザー・投資家・ペット(福祉)の3者に対する価値が整理されています。三者が同時に得をする設計は難易度が高いので、報酬をポイントに寄せて衝突を減らすのは現実的な選択になっていくのではないでしょうか。
ユーザーのメリット
・ケア行動で報酬を得られる
・実店舗/ECで使えて生活コストを下げられる
・難しい技術を意識しないシームレス体験
割引の実感が出るほど「歩く理由」が健康と節約の両方になり、相場に関係なく継続しやすくなるように思います。
投資家のメリット
・実収益に基づく堅実なトークノミクス
・買い戻し+焼却で希少性を高める設計
・事業成長に基づく価値算定ロジック
成功指標がアクティブ数だけでなく、実店舗やEC売上にも接続されるなら、評価軸が比較的読みやすい部類になっていくかもしれないですね。
ペットのメリット
・AI健康管理による高度な分析
・見守りやケア品質の向上
・世界規模のペット福祉への貢献
PetFile由来の健康データが蓄積されるほど、アプリが習慣化ツールからヘルスケア基盤へ拡張する余地が出てくるように思います。
7. ガバナンス:DAOは近日公開、透明性と遵守を担保
ガバナンスとDAOの詳細は今後公開予定としつつ、方向性は示されています。RWAを掲げる以上、ゲーム内ルールより先に「収益の監査」と「コンプライアンス」の信頼が土台になりやすいかと思います。
コミュニティ投票の対象
・寄付の対象
・エコシステムの助成金
・店舗の拡大
投票テーマが事業拡大に寄っているため、ゲームコミュニティが現実の店舗成長にも関与できる設計になっていく可能性があります。
ガバナンス機関(予定)
・Transparency Committee:オフチェーンで発生するRWA収益の監査・検証
・Compliance Committee:AML/KYCの国際基準遵守を監督
この仕組みが実務として機能するほど、買い戻し原資の信頼が積み上がりやすく、ユーザーや投資家の不安も減っていくのではないでしょうか。
8. ロードマップ(2025〜2027)
2025年
・ホワイトペーパー v2.0をリリース
・戦略的なRWAパートナーシップを締結
・Tier-1 CEX上場の準備
上場準備は期待先行になりがちなので、同時に実店舗やECのKPIが提示されるほど、納得感が高まりやすいように思います。
2026年
・PetsTokyo Globalの店舗ネットワーク拡大
・「シングルトークン+アプリ内ポイント」実装
・DTC Eコマースを国際市場へ拡大
2027年
・米国およびEU市場に参入
・AI搭載ハードウェアを世界的に配備
・ペット生物学データベースの商業化
・DAOガバナンスへの移行を推進
データベース商業化が進むほど、ゲームがデータ提供のインセンティブ設計として再評価される可能性がありそうです。
9. ユーザーが押さえるべき論点(今後の注目ポイント)
このWPは思想と構造が強い一方、投資判断や事業評価に必要な数値は今後公開が多いです。ゲーム仕様が良くても、供給・配布・原資の数値が不透明だと熱量が長期で維持しづらいこともあるため、ここは注視ポイントになっていくかと思います。
チェックポイント
・アロケーション/ベスティングが未公開(需給への影響が読めない)
・RWA収益の開示粒度(監査頻度、形式、第三者性)
・LADTの発行・調整ルール(透明なポリシーが重要)
・PetFileの普及戦略(価格、装着率、継続利用率)
・LADC採掘/エアドロップの具体仕様(条件、上限、配布ペース)
特に「採掘の到達ライン」と「ポイント発行の基準」は、格差感やインフレ感を決めやすいパラメータなので、分かりやすいルール設計が提示されるほど安心材料になっていくと思います。
まとめ:実需×データ×ポイントでP2Eの弱点を潰しにいく設計
LOOTaDOG 2.0の新規性は、上場トークンを1枚に集約し、報酬は売れないポイントとして設計することで、売り圧とデススパイラルを構造的に回避しようとしている点にあります。さらに、実店舗・EC等のリアル収益をバイバック&バーンに接続し、外部キャッシュフローで価値向上を支える思想を前面に出しています。ゲームとしては「歩く→貯める→使う(割引/育成)→上位報酬(採掘)」の動線が整理されており、勝ち筋が複数あるタイトルになっていくかもしれないですね。
次に重要になるのは、未公開とされている数値(アロケーション、ベスティング、収益配分、LADT管理ルール、採掘仕様、監査の実務)がどの水準で具体化されるかです。

