LOOTaDOG 2.0(CareFi)で“稼ぐ”から“価値が循環する”へ
今回のXスペースは、LOOTaDOGが掲げる新コンセプト「CareFi(ケアファイ)」の全体像と、トークン経済((LADT/LADC))を“売り圧依存”から“実需循環”へ切り替える設計思想が中心テーマでした。運営側は事前にDiscordのアナウンスチャンネルへ資料を共有し、質問やコメントもDiscordで受け付ける形で進行されました。
LOOTaDOG公式Discord:https://discord.gg/lootadog
まず結論:LOOTaDOGはGameFiを「脱却」ではなく「拡張」する
今回のAMAで一貫していたのは、LOOTaDOGは単なるMove-to-Earn/GameFiの枠から離れるのではなく、ゲーム要素を残したまま“リアル事業と結びつく形で拡張する”という方針です。
背景には、ブロックチェーンゲームがサービス終了に追い込まれやすい構造課題(資金循環が続かない・還元原資が枯れる)がある、という問題意識が語られました。
なぜ多くのBCGは続かないのか:ポンジ構造と“出口が売りだけ”問題
AMAでは、従来型のBCGが苦しくなる理由をかなりストレートに整理していました。
・新規参入者の資金に依存しやすい
・トークンの使い道が乏しく「売る」がほぼ唯一の出口になりやすい
・結果として時間経過とともに売り圧が溜まり、価格が下がり、循環が止まる
CareFiとは:ペットケア×ファイナンスで“売り圧を実需に変える”
CareFiは、GameFi(ゲーム×金融)の発想を、ペットケア領域へ拡張したコンセプトとして説明されました。狙いは明確で、獲得したトークンが市場で売られるのではなく、現実のサービス・商品に使われて循環していく状態を作ることです。
ポイントはこの2つです。
・散歩や活動で得たトークンを「リアルで使える」状態にする(店舗/EC/サービス)
・実需で生まれた売上を、トークン価値の安定・向上につなげる仕組みを入れる
すでに始まっている“実業”連動:PetTokyo(ペットケア事業)の存在
「実需に変える」の裏付けとして、運営は“既にペットケア事業を運営している”点を強調しました。2023年からペットケア事業を開始しており、トリミング・動物病院・ペットホテルなど、都内中心に店舗展開しているとの説明です。
加えて、質問への回答として「LADTは店舗だけでなく、今後はECでも使えるようにしていく」方針が語られました。都内以外のユーザーも利用できる形を目指し、EC売上も伸ばしていきたいという話も出ています。
ペットを飼っていない人は置き去りになる?への回答
視聴者から多かった懸念の一つが「ペットを飼っていないユーザーが不利になるのでは」という点です。AMAではここを正面から拾い、結論としては「飼っていない人も引き続き楽しめるモデルを継続する」と回答していました。
具体例としては、
・交換先を“ペットを飼っていない人でも嬉しいもの”にも広げる
・飼っていない人がエコシステムに貢献できる形も用意する(この後も説明していく)
という方向性が示され、コミュニティの不安を拾いに行く姿勢が見えたパートでした。
CareFiエコシステム全体像:RWA的な裏付けと「PetFile」構想
中盤では「CareFiエコシステムの全体像」として、LOOTaDOG(Web3側)とPetTokyo(リアル側)を軸に、両者を繋ぐ存在として将来的に「PetFile(AIスマートデバイス)」構想が語られました。
PetFileでやりたいこと(方向性)
・犬の健康状態や生体情報(遺伝子情報を含む可能性)にアクセスできる形
・健康記録や散歩記録を“信頼できる証明”としてブロックチェーン上に刻む
・蓄積されたデータを、プラットフォーム内だけでなく外部企業(ペットケア企業・ペット用品・研究領域など)でも活用可能にする
この領域は「まだ公開できない部分もある」として深掘りは控えつつも、単なるゲーム報酬ではなく“データ資産”を価値にしていく未来像が示されました。
収益モデル:B2CだけでなくB2B(広告・データ)も取りに行く
運営は、収益源を「新規ユーザー課金」依存にしない設計として、B2B価値の話も明確に出しています。
・広告などのマネタイズ
・健康データ資産の価値化
・ペットケア領域の専門人材(研究者・ドクター等)の参画による拡張
そして、これらの収益の一部をエコシステムへ還元し、トークン価値の安定的な成長へ繋げる、という説明でした。
LADCの扱い:循環→収益→バイバック→バーンの設計
後半は、既存ユーザーが最も気にするポイントとして「LAADCをどう扱うか」を中心に説明が続きます。AMAで提示されたサイクルは次の通りです。
- 散歩やペットケアでトークンを獲得
- 換金だけでなく、店舗/ECで消費して“実需”を作る
- 生まれた収益の一部をLADCのバイバックに回す(ここが重要)
- バイバック分はバーンし、供給量を減らして希少性を高める
- 結果として、価格が安定的に伸びる状態を目指す
TGEがまだない理由:先に“実績”を作ってから、という説明
「3年経ってもTGEがない」ことは、コミュニティでも大きな不満・不安の種だった前提を運営も認識しており、今回の説明の山場の一つでした。
AMAでの説明内容は要約するとこうです。
・より良い上場や、その後のトークン価格維持には“審査に耐える実績・数字”が必要になる
・そのために、約1〜2年かけてPetTokyo(ペットケア実業)の顧客数・売上を積み上げてきた
・結果としてゲーム開発のアップデートが緩やかになった側面はあるが、長期でトークン価値を伸ばす土台作りを優先した
また、NFT売上の透明性にも触れ、「売って終わり」の意図はなく、資金の扱いについても説明を補強していました。
これからの動き:ホワイトペーパー/ロードマップ/外部コラボ/年末企画
今後の告知として、複数の動きが共有されました。
・ホワイトペーパーは“ほぼ完成”、ユーザー公開版も用意中
・ロードマップもホワイトペーパー内で提示予定
・2026年に外部プロジェクトとのコラボAMAを予定(詳細は先方発信後)
・2025年締めのコンテスト(歩数・ランキング系)を企画中
・「LOOTaDOGアワード」的な年次まとめ企画も準備中(散歩距離、LAAD獲得・消費などの統計を集計)
海外ユーザーも参加できる?:EC展開+需要の可視化で拡大へ
海外参加については「可能」と明言され、理由としては主に2点が語られています。
・店舗圏内に依存しないEC展開で利用できるようにする
・LADTの利用動向などから需要のある地域が可視化され、将来的な出店判断にも活かせる可能性がある
また、グローバル公式アカウントも動き出す予定という話があり、日本市場だけでなく海外へ広げる意思を示して締めています。
まとめ:この回の重要ポイント3つ
・CareFiは「稼いだら売る」一本足から、「使う→収益→価値向上」へ切り替える設計
・PetTokyoという実業を土台に、店舗/EC/B2B(広告・データ)で循環原資を増やす構想
・LAADCは、実需消費と実業収益をバイバック&バーンへつなげ、供給減で価値を支える方針
視聴できなかった人向け:次に追うべき情報
・Discord(アナウンス/日本語チャンネル)で共有された資料
・ホワイトペーパー公開(ロードマップ含む)
・年末コンテスト/LOOTaDOGアワードの告知
・2026年の外部コラボAMA(先方アナウンス起点)
このスペースは「発表の核心は見えたが、詳細はホワイトペーパーで補完」という立て付けだったので、次の情報解禁で一気に解像度が上がるタイプの回でした。
かなり核心に触れた内容が多かったですが、ずっと停滞していたホワイトペーパーがいよいよ出るということで、大きな進展がありました!!
プレイしている人は引き続き要チェックです。


