Web3ゲームは「報酬から体験へ」
おはKaia🌞
先日KaiaのLINEminiDAppでローンチ予定の「Puzzle&Guardians」興味深いXスペースがあったので翻訳&要約しました。
目次
5つのキーポイント
- Web2の過熱を背景に、コミュニティ駆動のWeb3へ舵切り(Bali Games/CEO Yong Wu Kim)
- アートは“キュート×アグレッシブ”。ゲーム性は1本指で遊べるマッチ3×RPGの奥行き設計
- LINE上のミニDAppで即プレイ、ガス抽象化でネイティブトークン不要。所有は“障壁”でなく“アップグレード”
- 経済設計はPvE優先+消費シンク。トークンはキャッシュアウトではなく成長・進行の加速に使わせる
- 文化の指標は日次リテンションの滑らかさ、コミュニティの貢献深度、資産による自己表現の強さ
セッション概要
ホストはPlayer OneのDarren、途中からMalcolmも合流。ゲストは『Puzzle & Guardians』を手がけるBali GamesのCEO Yong Wu Kim。テーマは「Web3ゲームが日常的なエンタメになるための条件」と「Kaia/LINEエコシステムの役割」。
参入背景とアート・ゲーム哲学
- Web2は大手の広告費競争が過熱。中小スタジオは厳しく、Web3の“コミュニティと並走する開発”に適合性を見いだした
- ビジュアルは業界トレンドを意識しつつ独自性を重視。可愛さの中に攻撃的なニュアンス
- Web3ゲームの本質は“報酬目当て”から“自己表現・熟達・アイデンティティ”へ。Web3はゲームループを置き換えるのではなく強化する
なぜKaiaか/ターゲット地域
- Kaiaからの密な開発支援提案、LINE由来の導線、日本・台湾・タイなどのリーチを評価
- 地域制限はしない。既存作でも米加・ブラジル・インドネシア等から厚いユーザ層が流入した実績
オンボーディングと拡張設計
- LINEのミニDAppとして提供し、アプリDLや複雑なウォレット設定なしで即プレイ
- ガス抽象化により、非ネイティブトークンでの手数料支払いにも対応。“トークンを持たないと遊べない”障壁を排除
- 初期のWeb3要素はクエストボード連動のトークン獲得。遊び込んだ結果として“ボーナス的に”受け取る体験に
ゲームデザイン:1本指のマッチ3×RPG
- 指1本でのパズル操作+ユニット発動。収集・育成・スキル強化・デッキ編成の多層戦略
- 属性相性(火・光・闇など)とシーズンごとのバランス調整でメタを更新
- ライト層は“気軽さ”、ヘビーユーザは“チェスのような読み合い”を楽しめる難易度設計
エコノミー:持続性のための消費シンク
- トークンやゲーム内通貨を“進行・強化・高難度解放”に使わせる設計。消費シンクで循環を作る
- PvE体験を先に安定させ、価値の源泉を投機でなくゲームプレイに置く
- トークンは“楽しさの加速装置”。楽しいから続ける→必要に応じて支出する流れを重視
NFTとオンチェーンの扱い
- 機能的・相互運用的・アップグレード可能なNFTを志向(例:他チェーン資産との連携発想)
- 何をチェーン上に置き何をオフにするかは、Kaia/パートナーの進化と持続性を見ながら段階的に実装
- ガーディアンの希少性・進化は戦闘性能と編成シナジーに直結。投下リソースが“愛着”と“機能価値”を同時に高める
文化とKPIの見方
- KPIはNRU・DAUと日次リテンション、詰まりどころをDiscordの声で即改善
- 文化指標はコミュニティの貢献深度、資産や創作物による自己表現、挨拶だけで終わらない“濃い対話”
- Malcolmの所感:チェーンは技術より“文化”が差別化要因。KaiaはUI/UXやガイドが親切で新規流入に強い
Q&Aハイライト
- 無課金と課金の両立:PvPは実力帯ごとのティア分けで公平性を担保。PvEやミッション/クエストで“時間投資”も進行可能
- マスアダプションの測定:高コストの拡散よりも“面白さ起点”の改善ループを優先。日本・台湾などの規模は意識しつつ過度に偏重しない
まとめ・次のアクション
『Puzzle & Guardians』は、LINEミニDApp×ガス抽象化で“誰でもすぐ遊べる”土台を用意し、プレイが熟すほど自然にWeb3要素へ接続される体験を設計。
経済はPvE基盤と消費シンクで持続性を確保し、文化はコミュニティの深さで測る。最新情報は公式Discord/Xのフォローとクエスト周りの告知チェックが近道。リリースは「まもなく」を示唆。日次リテンションとコミュニティの熱量に注目したい。
参入摩擦の徹底排除というのが他のWeb3ゲームと比べてもKaiaの大きいメリットですが、これがどのくらい需要とマッチしていくかがポイントになりそうですね〜。










