BONSAI NFT CLUBとBONSAI COINとは?
ソニー銀行提携で万博出展のニュースが出て話題になっているBONSAI NFT CLUBについて、実は最近僕もBONSAICOINホルダーになったので、今回は「BONSAI NFT CLUB」と「BONSAI COIN」についてそれぞれ解説したいと思います。
ソニー銀行プレスリリース
https://sonybank.jp/corporate/disclosure/press/2025/0903-01.html
BONSAI NFT CLUB公式HP
https://www.bonsainft.club/ja
BONSAI COIN公式HP
https://coin.bonsainft.club/
BONSAI NFT CLUBとは

BONSAI NFT CLUB(ボンサイNFTクラブ)は、日本の伝統文化である盆栽とデジタル技術を融合させた新しいNFTプロジェクトです。ビジョンは「盆栽を世界のアート好きが熱狂するコンテンツへ」と掲げられており、NFTを通じて盆栽を世界に発信しています。
現実の盆栽の所有権とデジタルNFTをひも付けることで、従来限られた愛好家だけのものだった盆栽を誰もが所有・鑑賞できるようにし、管理のハードルを下げることに成功しました。
実際に、同クラブは約2000名の国内外メンバーからなるオンラインコミュニティを運営しており、盆栽園や盆栽アーティストとも提携しながら活動を拡大しています。2022年にプロジェクト開始以来、複数のNFTコレクションを展開しており、初期に発行した限定100体のNFTは即完売、その後発行した8031体のジェネラティブNFTも完売するなど大きな注目を集めました。
盆栽師・平尾成志氏のような専門家も協力し、盆栽の育成方法を学べる教育コンテンツや盆栽アートの魅力発信にも力を入れているということですね。

BONSAI NFTのユーティリティ(用途・特典)

BONSAI NFT CLUBのNFTを保有すると、さまざまなユーティリティ(用途や特典)を受けることができます。最大の特徴は「Unlimited BONSAI System」と呼ばれる仕組みで、なんとNFT保有者には季節ごとに本物の盆栽が自宅へ届けられるのです。
NFTを購入すると実物の盆栽が届く、まさにデジタルとリアルがリンクしたサービスで、初期コレクションの販売時から導入されていました。自分で高価な盆栽を管理するのは難しいですが、プロに任せて季節ごとに新しい盆栽を受け取れるなんてちょっと驚きですよね!
また、BONSAI NFTを1つ以上持っていれば公式Discordコミュニティへの参加権が得られ、ホルダー同士で交流したり最新情報を入手できます。NFTの保有数に応じてコミュニティ内で「園主」「大園主」「超園主」といった称号(ロール)が与えられるユニークな制度もあります。
例えば、BONSAI NFT FARM(ジェネラティブNFT)を10体以上持つと「園主」、30体以上で「大園主」、100体以上で「超園主」といった具合です。称号に応じて限定盆栽の抽選販売への参加権など特典内容がグレードアップする仕組みになっており、多く保有するほど恩恵が大きくなっています。
さらに、提携する盆栽園での盆栽体験イベントや、専属盆栽師による育成アドバイスなど、コミュニティならではの学びや体験も提供されています。デジタルなNFTを持っているだけで、本物の盆栽が届いたり盆栽の知識が深まるなんて、なかなか面白いユーティリティですね。
RWAとしてのBONSAI NFT
近年、ブロックチェーン業界ではRWA(Real World Asset、現実資産)というキーワードが注目されています。これは実物の資産をトークンやNFTにひも付けて扱う取り組みのことで、BONSAI NFTはまさにRWAの成功例と言えるでしょう。BONSAI NFT CLUBでは現代盆栽の実物を提携盆栽園(埼玉県の成勝園など)で管理しつつ、その所有権をNFTとして発行しています。
ソニーの最新デジタル技術も活用し、盆栽が持つ長い時間軸での変化を定期的に映像や写真に記録してNFTに紐付けており、盆栽の見た目の移ろいだけでなく所有者の代替わりによる評価の変遷までもブロックチェーン上に残す仕組みになっています。
こうした「デジタルとリアルの融合」により、盆栽の表面的な経年変化も各時代における評価の履歴も一体化した、新しいアートの価値保存が可能になっているのです。
盆栽の世界ではもともと、盆栽の所有者が自分の盆栽を専門家の園に“預けて”管理してもらう「預かり文化」が根付いており、所有と管理が分離していること自体にはあまり抵抗がありませんでした。
BONSAI NFTはこの文化に着目し、NFTによって所有者を公に可視化しつつ、譲渡可能なデジタル証明書として機能させた点が特徴です。従来は盆栽園の園主だけが誰の盆栽か把握していましたが、NFT化によって所有構造が透明性を増し、第三者にもオーナーシップが分かるようになったのです。
もちろんブロックチェーン上の公開情報なので完全な透明性とは言えないかもしれませんが、以前に比べ格段に開かれた仕組みになったことは確かでしょう。さらに、NFTを活用することで盆栽の二次流通(転売)もスムーズに行える可能性があります。
実物の盆栽そのものは園に置いたまま、NFTの譲渡によって所有権だけを移転できるため、距離や保管場所に縛られずに取引できるのです。実際、BONSAI NFT GALLERYで販売された作品は世界最大のNFTマーケットプレイス「OpenSea」上で二次流通が行われています。
ある若いホルダーの方も「高価な盆栽を自分で管理しなくていい安心感がある。NFTと現物資産を結びつける仕組みが面白い」と語っており、プロに任せて気軽に盆栽を所有できる点が若い世代にも受け入れられているようです。このようにBONSAI NFTは、リアルな盆栽という資産をブロックチェーン上で扱うRWAとして新たな文化継承の形を示しているのです。
BONSAI NFTの買い方
では、私たち一般ユーザーがBONSAI NFTを手に入れるにはどうすれば良いでしょうか。2022年の初期コレクションや8031体のジェネラティブNFTはすでに完売していますが、現在は二次流通(セカンダリーマーケット)で購入することが可能です。
例えば、前述のBONSAI NFT GALLERYの作品(実物盆栽アートNFT)は、NFTマーケットプレイスのOpenSea上で売買が行われています。OpenSeaでコレクション名「BONSAI NFT GALLERY」を検索すると、出品中の盆栽NFTが見つかります。
記事執筆時点ではフロア価格(最安価格)がなんと10 ETH前後(数百万円相当)と非常に高額になっており、希少価値の高さが伺えます(※価格は変動します)。
一方、より手頃なエントリーとしては、BONSAI NFT FARM(ジェネラティブNFTコレクション)の個体が二次市場に出ていればそれを購入する方法もあります。
こちらは発行数が多く、OpenSeaや国内NFTマーケットプレイス(例: SBINFT Market等)で比較的安価に取引されている可能性があります。購入の際はイーサリアム対応の暗号資産ウォレット(MetaMaskなど)が必要となり、マーケットプレイスでETHを支払ってNFTを入手する流れになります。
今後新作のNFT販売が行われる際は、公式サイトやSNSでアナウンスがあるはずなので、興味のある方はBONSAI NFT CLUBの公式ホームページやX(旧Twitter)アカウントをフォローして情報収集すると良いでしょう。
BONSAI COINとは

BONSAI COIN(ボンサイコイン、ティッカー: $BONSAICOIN)とは、盆栽文化と暗号資産の世界をつなぐ目的で発行されたコミュニティトークンです。
テーマは「We make Bonsai」で、デジタル資産と伝統的な盆栽アートをユニークに結びつける試みとして誕生しました。発行時期は2024年7月で、発行主体はMajisuke社系列のHyper Dimension Limited(BVI)となっています。驚くべきはその発行枚数の多さで、なんと総発行枚数は803兆1000億枚にも及びます。
803兆枚超えという桁違いのトークン供給量には正直びっくりしますよね!? これは同クラブのNFT発行数「8031体」にちなみ、8031の後に8桁の0を付けた数(8031×10^8)となっているとのことです。
現在の主な利用チェーンはCoinbase社のレイヤー2ブロックチェーン「Base」です。実際、後述するBONSAI COINのユーティリティ提供サービス「BONSAI BANK」もBaseチェーン限定で展開されています。

総供給量は多いものの、運営チーム・コミュニティ・流動性供給・アドバイザー等に配分が決められており、市場に出回っている流通供給量は全体の一部となっています。いずれにせよ、盆栽というリアル資産と結びついたユニークなトークンとして発行されたのがBONSAI COINなのです。
BONSAI COINのユーティリティ
BONSAI COINを保有すると、いくつかのユーティリティ(使い道や特典)があります。最大の特徴は、次章で説明する公式ステーキングサービス「BONSAI BANK」を通じてトークンを預けるだけで本物の盆栽がもらえるチャンスがあることです。
具体的には、年間で預け入れ額上位100名に選ばれると半年ごとに季節の盆栽が1鉢プレゼントされます。また、全ステーキング参加者を対象にした抽選イベント「盆栽降臨」では、年末のスナップショットで当選した幸運なホルダーに大型盆栽が贈られる企画もあります。

このように「コインを持っているだけでリアル盆栽が届くかも!?」というのは、他の暗号資産にはなかなか無いユニークな取り組みですね。さらに、プロジェクトの収益や貢献度に応じてトークン保有者に還元が行われる仕組みも組み込まれています。
例えば、毎年6月末には前年度の事業実績に応じたエコシステム還元(還元内容は年度によって異なります)が実施され、また1年間BONSAI BANKに参加したユーザー全員には$BONSAICOINのお年玉(ボーナス配布)が用意されています。
実際、提携する盆栽園や関連ショップの収益の一部でBONSAI COINを買い戻して焼却(バーン)するBuyback&Burnも計画されており、盆栽マーケットの成長がトークン価値にフィードバックされる設計になっています。
将来的にはBONSAI COINを使って提携盆栽園から盆栽やグッズを購入できるような仕組みも検討されているとのことで、まさに盆栽エコシステム全体を支える基軸通貨的な役割を目指しているわけですね。
BONSAI COINの買い方
現在、BONSAI COINは主に分散型取引所(DEX)で取引可能です。残念ながら国内の大手取引所などには上場していないため、購入したい場合は自分でウォレットを用意してDEXで入手する必要があります。
最も取引が活発なのはBaseチェーン上のUniswap v3で、BONSAICOIN/USDCの通貨ペアによるトレードが行われています。したがって、MetaMask等のイーサリアム互換ウォレットを用意し、ネットワークをBaseに切り替えてからUSDC(米ドルステーブルコイン)を用意し、Uniswap上で$BONSAICOINとスワップ(交換)する手順になります。
少し手順が多いですが、具体的には以下のような流れです。
ウォレットの用意とネットワーク設定: MetaMaskなどのウォレット拡張機能をインストールし、Baseチェーンをネットワークに追加します(Coinbaseの公式ドキュメント等にRPC情報があります)。
なお、初めてUniswapで取引する際はトークンのコントラクトアドレスを手動で入力する必要があるかもしれません。公式サイトやCoinGeckoでBONSAICOINの契約アドレス(Baseチェーン上)を確認し、間違いのないように追加してください。
また、取引量がまだ小さいトークンですので価格変動が大きくスプレッド(売買差)も広い可能性があります。購入時は少額から試し、ガス代や滑りページ設定にも注意しましょう。以上が基本的な買い方ですが、将来的に知名度が上がれば中央集権型の取引所(CEX)に上場する可能性もあります。
その際はもっと簡単に売買できるようになるかもしれませんね!
BONSAI BANKとは

最後に、BONSAI BANK(ボンサイバンク)について解説します。これはBONSAI COIN公式のステーキングサービスで、簡単に言えば「$BONSAICOINを預けることで様々な特典が受けられる仕組み」のことです。
※BONSAICOINサイトから可能(https://coin.bonsainft.club/)
銀行にお金を預けると利息が付くように、BONSAI BANKではトークンを一定期間(原則1年間ロック)預け入れると、利息の代わりに本物の盆栽や追加のトークン報酬を受け取れるのです。
2025年5月22日にサービス開始し、現在はBaseチェーン上で運用されています。運営側がこのBONSAI BANKを導入した目的は大きく3つあります。
結果として「需要>供給」の状態を作り、トークン価値の向上につなげたい考えです。まさに銀行に預金を集めて通貨の流通量をコントロールするような発想で、面白いですね。
では具体的にBONSAI BANKの仕組みを見てみましょう。ユーザーは公式サイト上の専用ページ(ウォレット接続が必要)から、任意の枚数の$BONSAICOINをステーク(預け入れ)できます。
預けたトークンは365日間ロック(引き出し不可)となります。預け入れ中は、四半期ごと(年4回)のスナップショット日時に応じて各種ユーティリティ(特典)を受け取る権利が発生します。特典は主に以下の4種類です。
- 盆栽100傑: 毎年3月末・9月末の時点で預け入れ数量上位100名に入っていると、本物の盆栽がプレゼントされます(配送対象国は日本を含む8か国)。年に2回、自宅で盆栽が受け取れるチャンスです。
- 盆栽降臨: 毎年12月末のスナップショット時に預け入れ参加者全員を対象とした抽選(おみくじ)が行われ、当選すると「福男・福女」として大型盆栽が贈られます。一年の締めくくりにビッグな盆栽が当たるかもしれないワクワクするイベントですね!
- エコシステム還元: 毎年6月末に、前年度(7月~翌6月)のプロジェクト実績に応じた還元配布があります。具体的な内容は年によって異なりますが、たとえばプロジェクト収益の一部をトークン保有者に分配するといった施策が考えられます。
- $BONSAICOINお年玉: 1年間BONSAI BANKに参加したユーザー全員に対し、新年にBONSAI COINのボーナス配布があります。1年間預け入れをがんばったご褒美として、追加のコインがもらえるのは嬉しいですね!
以上のように、BONSAI BANKは1年間トークンを預ける“定期預金”感覚でリアル盆栽やトークン報酬という利息が得られるユニークなサービスです。
預け入れ状況は常に専用サイト内でランキング表示されており、トップの預け入れ者(#1~#3位や#10位、#30位、#100位のアドレス)が日々更新されています。

自分が今何位かチェックしながら「次の盆栽プレゼントに入賞できるかな?」とドキドキするのも楽しそうですね。現在はBaseチェーンにのみ対応していますが、将来的にユーザーが増えれば他チェーン対応や機能拡充もあるかもしれません。ソニー銀行との提携や万博出展によって知名度が上がり、今後BONSAI BANKを通じて盆栽の魅力とWeb3の世界がさらに広がっていくことを期待したいところです。
まとめ
今回、ソニー銀行との提携&万博出展ニュースで注目されたBONSAI NFT CLUBとBONSAI COINについて、プロジェクトの概要からユーティリティ、購入方法、そしてBONSAI BANKまで詳しく解説しました。
盆栽という古くからの伝統文化とNFT・トークンという最新の技術が出会い、新しい価値を生み出しているのはとてもエキサイティングです。
デジタルデータ上で盆栽の所有証明が行われ、実際に本物の盆栽が自宅に届くなんて、本当にすごい時代になったものだなと感じますよね!? 初心者の方にとっては少し専門用語も出てきましたが、「盆栽を育てるプロに任せつつ、自分はNFTで所有する」というRWAの仕組みが裏でしっかりと動いているイメージはできたのではないでしょうか。
僕は最初ミームコインだと勘違いしていましたすいません!!!!!
これからNFTや暗号資産を始める方にとっても、リアル資産(RWA)×ブロックチェーンの可能性を知る上で盆栽NFTは絶好の教材になりそうです。今後のBONSAI NFT CLUBの展開からも目が離せません!