暗号資産ノックアウトオプションとは？

ノックアウトオプションとはオプション取引の一種です。簡単にいうと一定のラインまで価格が下がったら強制的にポジションが解消されて精算するオプションを購入するというトレードです。この記事では日本初の暗号資産ノックアウトオプションが取引できるFXTFについて紹介します。KO!

FXTFとは？金融庁登録の国内業者として認可済

FXTF（正式社名：ゴールデンウェイ・ジャパン株式会社）は、日本の金融庁に登録された第一種金融商品取引業者（関東財務局長（金商）第258号）です。金融庁登録済みの国内業者であるということは、顧客資金の信託保全など法令に基づく厳格な運営義務を負っていることを意味します。

実際、FXTFでは顧客資産を自社資産と分別管理し、万一会社や信託先金融機関が破綻した場合でも顧客資金が保護される体制を整えています。このような法的整備と運営の透明性により、利用者は資金面で高い安心感を持って取引に臨むことができます。

さらに、FXTFは2006年設立（2008年よりFXサービス開始）以来、国内FXやで実績を積んできた老舗企業でもあります。長年にわたり培われた金融ノウハウと信頼の積み重ねが、暗号資産（仮想通貨）分野にも活かされており、関連会社のビットトレード株式会社が2017年に仮想通貨交換業者として金融庁登録を完了した実績もあります。

取扱サービスの幅広さ – FXから暗号資産までワンストップ

FXTFは、一つのプラットフォームで複数の金融商品を取引できる点が大きな魅力です。具体的には、外国為替証拠金取引（FX）、株価指数や商品（金・原油など）のCFD、暗号資産CFD（ビットコインやイーサリアムのレバレッジ取引）、そして本稿で特に注目するノックアウトオプションまで、幅広い商品を扱っています。

例えば暗号資産CFDではビットコインとイーサリアムの2種類（各々JPY建て・USD建ての計4銘柄）を提供しており、最大2倍のレバレッジによる効率的な取引が可能です。また、FXでは主要通貨ペアを網羅し、商品CFDでは金・銀・原油・天然ガスなどをカバー、ノックアウトオプションではこれらFX7通貨ペア、商品4銘柄、暗号資産4銘柄に対応しています。

FXも仮想通貨も統合されたプラットフォーム

FXTFでは「FXTF GX」と呼ばれる統合取引プラットフォームでそれらを一元的に扱えるため、複数の口座やツールを使い分ける手間がありません。

暗号資産も為替も同じ画面で取引でき、資金管理も一括して行える利便性は大きな強みです。また、TradingView搭載の高機能チャートがPC版・スマホアプリ版の両方に実装されており、直感的で見やすいUIで高度なテクニカル分析が可能です。

FXTFの取引ツールはシンプル操作で初心者にも扱いやすい一方、TradingViewやMT4にも対応しており、経験豊富なトレーダーの高度な分析ニーズにも応えます。

狭スプレッドで低コスト

さらに、取引コスト面でもFXTFは好評です。FXTFはもともと狭スプレッドで低コストなFX会社として知られており、その特徴はノックアウトオプション取引においても発揮されています。

例えばUSD/JPY（ドル円）のノックアウトオプションではスプレッドがわずか0.4pipsと業界トップクラスの狭さを誇り、通常のFX並み、あるいはそれ以上に有利な水準です。

この低スプレッドは売買コストの負担を軽減し、デイトレードやスキャルピングなど短期売買を行うトレーダーにとって大きなメリットとなります。実際、FXTFはスキャルピング（超短期売買）を公式に公認している数少ない国内業者です。

使いやすい取引環境と手厚いサポート体制

UI/UX（ユーザー体験）面でも優れた設計となっているのがFXTFの特徴です。前述の通りTradingViewによる高機能チャートや直感的な操作性に加え、注文方法も充実しており成行・指値・逆指値はもちろん、ノックアウトオプションのデモ取引環境まで用意されています。

PC版とスマホアプリ版の両方が提供されているため、自宅でも外出先でもスムーズに取引を継続できます。また、取引ツールや約款の細かな点まで公式サイトで丁寧に解説されており、不明点はすぐに確認できるよう情報提供が充実している点も安心です。

サポート体制の手厚さもFXTFの大きな魅力です。平日は夜22時まで問い合わせ対応を行っており、「仕事終わりの遅い時間でも迅速かつ丁寧に対応してくれた」という利用者の声が多く寄せられています。

問い合わせ手段も電話、メールに加えLINEチャットでもサポートを受け付けており、気軽に質問できる環境が整っています。初心者にも分かりやすく案内してくれる親切な対応は評判が良く、困ったときにすぐ問題解決できる安心感があります。国内業者としての信頼性、低コストな取引条件、そしてユーザーフレンドリーなサポートとツールが提供されています。

ノックアウトオプションとは？FXTFが提供する注目のサービス

では、本題！
FXTFの特徴的なサービスであるノックアウトオプションについて詳しく見ていきましょう。ノックアウトオプション（Knockout Option、略称KO）は、あらかじめ設定した「ノックアウト価格」に達すると自動決済されるタイプのオプション取引です。

通常のFXやCFD取引では証拠金以上の損失が出るリスクやロスカット水準への到達に備えて追加の余裕資金を用意する必要がありますが、ノックアウトオプションでは新規注文時に自分で設定したノックアウト価格が「最終損切りライン」となり、それ以上の損失は発生しません。

言い換えれば、エントリー時に最大損失額が確定する取引であり、例えば予想に反して相場が急落しても損失はノックアウト価格までに限定されます。この仕組みにより、「投資金額＝最大損失額」と事前に把握できるため非常に安心感があります。

ノックアウトオプションでは取引時にあらかじめノックアウト価格（損失確定ライン）を指定し、その水準に到達するとポジションが自動決済されます。図のように、ブル型（上昇予想）の場合は現在価格より下にノックアウト価格を、ベア型（下落予想）の場合は上にノックアウト価格を設定します。

そして価格がノックアウトラインに達した時点でそのオプションの価値はゼロ（損失確定）となります。しかし一方で、相場が予想通りに動いた場合の利益に上限はなく、取引期限までの間であれば含み益を伸ばし続けることが可能です。つまり「最大損失は限定だが利益は無限定」というのがノックアウトオプションの大きな特徴です。

ノックアウトオプションでは損失限定の安心感に加え、取引コストや執行面でのメリットもあります。まず、ノックアウト価格に達した際の自動決済はスリッページ（急変動時の滑り）なしで執行されるため、約定力が非常に高いです。

重要な経済指標発表時や市場急変動時でも、設定したラインで確実に決済され想定外の損失拡大が起こらない安心感は大きな利点。また、追証（追加証拠金）の発生もありません。

通常の証拠金取引では急変動で証拠金以上の損失が出ると追加の入金義務が生じるケースがありますが、ノックアウトオプションでは損失は支払ったオプション料（必要証拠金）の範囲内に収まるため、口座残高以上の損失を負うリスクが排除されています。

バイナリーオプションと何が違うの？

取引の流れとしては、ノックアウトオプションでは新規エントリー時に成行注文でポジションを購入し（ノックアウトオプションの新規は成行のみ）、その際に選択したノックアウト価格に応じたオプション料（必要証拠金）を支払います。このオプション料こそが最大損失額となり、極端な話、口座にそれだけ資金があれば取引が可能です。ポジション保有後は、利益確定や途中決済をしたい場合に転売（反対売買）ができます。

含み益が出ているなら指値注文で利食いできますし、含み損がある場合もノックアウト価格に到達する前に逆指値注文で損切りして早めに決済することも可能です。

この点はバイナリーオプションには無い柔軟性で、ノックアウトオプションならではの利点と言えます。バイナリーオプションでは購入後は途中決済か満期まで待つ二択で、基本的に損益は判定時刻に固定されます。一方、ノックアウトオプションでは満期までの好きなタイミングで決済でき、損失を最小限に抑えたり利益を積み増したりといった戦略が取れるのです。

暗号資産ノックアウトオプション – 国内初 –

FXTFが提供する数ある商品の中でも、注目すべきなのが「暗号資産ノックアウトオプション」です。これは文字通り暗号資産（仮想通貨）を原資産とするノックアウトオプションで、FXTFが2025年4月に国内で初めてサービスを開始しました。対象銘柄はビットコイン（BTC）とイーサリアム（ETH）の2種で、各々JPY建て・USD建ての4ペアが取引可能となっています。

FXや商品を対象にしたKO取引は既に存在しましたが、暗号資産をKO取引できる口座は国内ではFXTFが初めてです。

圧倒的に資金効率が良い

暗号資産ノックアウトオプションのメリットは、従来の暗号資産CFD取引と比べて圧倒的に資金効率が良いことです。FXTF自身も「暗号資産CFD取引よりも少ない資金で取引ができ、資金効率◎」と謳っている通り、ノックアウトオプションではレバレッジ取引以上に少額から大きなポジションを持つことが可能です。

たとえばビットコインを取引する場合、通常の暗号資産CFDでは証拠金として建玉の50％相当額（レバレッジ2倍）が必要ですが、ノックアウトオプションなら選んだノックアウトレベル次第ではそれよりはるかに少ない数％程度のオプション料でエントリーできます。

ノックアウト価格を現行レートに近く設定すれば必要資金は極小となり（その代わりノックアウトされやすくリスクは高まりますが）、遠くに設定すれば安全余裕を持てますが必要資金は増えます。このノックアウト価格とオプション料の調整によって、FXや通常CFD以上の柔軟なリスク・リワード管理ができる点が暗号資産KO取引の魅力です。

指標トレードとの相性◎

暗号資産の価格変動は株式や為替以上に大きく、短期間で数％～数十％動くことも珍しくありません。そのため、本来レバレッジ取引では急変時のリスク管理が難しい面があります。しかし暗号資産ノックアウトオプションなら損失額がエントリー時点で明確に限定されているため、大相場や急落にも心理的に耐えやすく、あらかじめ決めた資金以上を失う心配がありません。

例えば重要な経済イベントや要人発言で暗号資産相場が乱高下する局面でも、KOならどんな相場状況でもスリッページなしで損切りできる安心感があるため、積極的にボラティリティを狙ったトレードもしやすくなります。実際、雇用統計発表など急変リスクが高いタイミングでも想定外の損失を防げる点は大きく、イベントドリブンの短期売買との相性も良いでしょう。

さらに、FXTFの暗号資産KOは取引期間が最長4週間と比較的長めに設定されています（※FXTFでは3週間おきに満期が訪れ最大28日間保有可能なオプションを提供）。バイナリーオプションのように2時間程度で必ず決着がつく超短期勝負ではなく、最長1ヶ月かけてじっくり利益を伸ばすこともできるため、中期目線のトレード戦略にも対応できます。

仮に満期までポジションを保有した場合は、自動的に清算が行われて購入時点と満期時点の価格差が利益（もしくは損失）として確定します。暗号資産は基本的に24時間365日動く市場ですが、FXTFの取引システム上では週6日（日本時間日曜朝～土曜朝まで）取引可能となっており、土曜日にメンテナンス休業日を設けつつも平日・深夜・祝日を問わずほぼ常時取引できる体制です。

この柔軟性は、忙しいユーザーでも自分のペースで暗号資産取引を継続できるという利点になります。

戦略とリスク管理上のメリット

暗号資産ノックアウトオプションは、少額資金から高度なトレード戦略を実践できる点で非常に優れています。最大損失が限定されているため、資金管理がしやすく、一回のトレードごとにリスク許容額を明確に決めて計画的な売買を行えます。

例えば「口座資金の○%を最大損失に設定してエントリーする」という資金管理ルールを徹底しやすく、損失額が把握できていることで無謀なナンピン（難平買い増し）や過剰レバレッジの抑制にもつながります。結果的に、トレーダーは一度の失敗で資金を溶かしてしまうリスクを抑え、長期的なトレードプランを維持しやすくなるでしょう。

また、心理的負担の軽減も見逃せないメリットです。人間は含み損を抱えたままロスカットの恐怖に怯えたり、逆に含み益が出ても「もっと伸ばせるかも」と欲張ってしまったりしがちです。ノックアウトオプションでは前者の場合は潔くノックアウト価格で強制決済されるためズルズルと損失を膨らませる心配がなく、後者の場合も期限内であれば際限なく利益追求が可能なので早まった利食いに後悔することもありません。

損小利大のトレードを理論上は徹底しやすい仕組みと言えます。実際に「損失を限定できる仕組みが心理的な負担を軽減する」という指摘もあり、メンタル面の安定はトレード成績に良い影響を与えるでしょう。

戦略面では、デイトレードやスキャルピング志向のトレーダーにとって暗号資産KOは魅力的です。上述のようにFXTFのKOはスプレッドが非常に狭くコスト優位性が高いため、短期売買でも利益を狙いやすい環境が整っています。

さらに、FXTFはスキャルピングOKを公式に表明しており、高速取引や小さな値幅狙いの売買も制限なく行えます。短期トレーダーにとって、狭スプレッドと迅速なサポート対応（トラブル時もすぐ相談可能な体制）は大きな強みです。

逆に中長期のスイングトレード派にとっても、ノックアウトオプションなら想定した許容損失までポジションを保有しやすく、途中経過の含み損に振り回されずに済むという利点があります。「多少含み損が出てもノックアウトラインまで粘る」という計画が立てやすく、途中の値動きに一喜一憂せず戦略を貫きやすいのです。

最後に、暗号資産ノックアウトオプションを活用する際の注意点も挙げておきます。資金効率が高い反面、ノックアウト価格を近く設定しすぎると少額で大きなポジションを持てる代わりに僅かな変動ですぐノックアウトされ損失確定となってしまいます。したがって、相場のボラティリティや自分の許容損失額に見合った適切なノックアウトレベルを設定することが重要です。

リスクを抑えたいからと極端に遠いノックアウト価格にすると必要資金が大きくなりすぎ、せっかくの資金効率のメリットが薄れてしまいます。その塩梅を見極めるには経験も必要ですので、まずはデモ口座で試しながらKO特有の値動きや必要証拠金の感覚に慣れることをおすすめします。FXTFでは幸いノックアウトオプションのデモ取引環境が提供されていますので、リスクなく練習してから本番に臨むと良いでしょう。

以上、FXTF取引所の暗号資産ノックアウトオプションついて包括的に解説しました。国内初の暗号資産KOをはじめとする多彩な商品と使い勝手の良いプラットフォームにより、FXTFは暗号資産ユーザーにとっても非常に面白いです。