ソーシャル系BCG「LineFi」のエコシステム解説
LineFiのエコシステム設計とその考察
率直に面白い設計だと思ったので長いですがつらつら書きます。これはポジショントークでもなんでもなく、僕自身LineFiをプレイはしていますがエアドロ分でどこまでいけるか検証していた小口プレーヤーなので、これは単なるエコシステムに対しての考察であり、これをきっかけに他の考察が生まれる事も目的としています。(解釈が間違ってたら教えてください)
運営の構想とトークンの価格保持
おそらく運営はユーティリティトークンであるLFGの価格を保つための構想をローンチ時から設計していて、徐々に小出ししてる。多分頭の良い人が中にいる気がする。
ゲームの初期状態と価格下落からエコシステムの安定化
ローンチしてすぐはNFT買ってNFTに強さがあって、LINEをバカバカ送りまくって強いNFTの所有数に応じてトークンが掘れるというTHE・ポンジゲーだった事もありユーティリティトークンだだ下がりで終了していくのかなぁ。と思っていたのだけど、ここ最近のアプデを見ていると何やら違う匂いがしてきた。(価格は下げてるけどw)
実はゲームの仕様で、あまり投資しないプレーヤーは稼いでも稼いだトークンが他のプレーヤーに全部盗まれるというエグい仕様があります。これにより無課金及び微課金ユーザーはLINEtoアーンはほぼ不可能になりました。
ガバナンストークンの役割と課金と無課金のバランス
つまり格差が生じて強いプレーヤーがただひたすらに稼ぐ構造です(無課金者も大口がいるとおこぼれが貰える設計ではある)。しかし小口ユーザーでもガバナンストークン(LMT)を消費して買える防犯アイテムを買えば、自分の稼ぎが盗まれるのを防ぐことができます。
ただもちろんガバナンストークンを買わないとアイテムは買えないので、結局課金しなければ稼げない構造が続きました。しかし最近のアプデでなんと無料でもガバナンストークンが稼げるミニゲームが実装され、無課金ユーザーでもガバナンストークンを掘れて防犯アイテムを買えるようになりました。
小口ユーザーの稼ぎと防犯アイテムの役割
これにより、今度はLFGを稼ぐために小口ユーザーも実質防犯アイテムを買って稼ぎ続けることができるようになったわけです。もちろん無課金で稼げるLMTの量は少ないのですぐに防犯アイテムは買えません。ただ、その間も小口ユーザーは大口のおこぼれでLFGを稼ぐ事が出来る仕様なので辞める理由もありません。おそらく淡々とLMTを貯めて防犯アイテムを買ってLFGを掘る量を増やすことを狙っているユーザーもいるはず。
トークンの収益最大化と価格の動向
上記をまとめると、LFGは当初から掘られは売られのムーブでどんどん下落中なわけですが、それでも価格で見るとLFG> LMTなのでLMTを消費してでも大量のLFGを掘った方が稼げるわけです。なので課金ユーザーは最初から防犯アイテムを沢山買って自分が大量に掘ってもその稼ぎを盗まれないように完全防備でやっているプレーヤーが多くいました。
なので基本的に防犯アイテムが買えるLMTは売られる理由があまりないのです。そのため価格はLFGと逆行して堅調に上げ続けています。僕はこの「ゲームでの稼ぎを最大化するにはガバナンストークンをバーンさせるのが一番期待値が高い」という設計が面白いと思いました。
新機能の実装とトークン価格の未来
多分プレイしてるユーザーは誰もがこの危機感を持っていると思います。しかし最近実装されたLineFi内のミニゲームであるレース機能によって、LFGの売り圧が縮小するかもしれない世界線が出てきました。
これはいわば競馬で、馬券と同じ仕組みを持つ「豆」をLFGを消費して買うことでアニマルレースにベットできます。ベットした組み合わせでレース結果を当てると豆の数が何倍にもなって返ってきます。そしてこの増やした豆が何と交換できるのかというと、なんとUSDT。
これには唸りました(良い意味で)この設計は誰も予想しなかったのでは?BCGで直接ドルが稼げるという構造に。豆はトークンではないため、一定量あれば決まった量のUSDTと引き換えることができます。そして豆を買うには大量のLFGが必要です。
つまりこのレースの実装によって大口プレーヤーの出口をLFG直売りから豆に変更させて、報酬をUSDTにすり替えることでLFGのバーンが加速されて売り圧が縮小するという可能性が見え始めました。運営の目線は目先の延命措置ではなく、おそらくトークン価格を高価でなくても恒常的に保ち、それをフックに新規流入を増やすことを構想している気がします。
エコシステムの懸念点と改善の可能性
これがどこまで価格に好影響を及ぼすか不明ですが面白く設計されていると思ったので長文考察しました。LineFiはぶっちゃけポンジで終わってしまう危うさが漂っていましたが、毎週何かしらのアプデがありその度に新機能や新チェーンがリリースされているスピード感にも正直驚いています。そしてそれが単なる延命措置ではなく、恒常的にトークン価格のバランス取るための設計を目指しているように見えたので、面白いなと。
なおポジトークではないので現状のゲーム性やエコシステムの懸念も上げておきます。現状これはプール(プレーヤーが投資した資金)と言って間違いないでしょう。まだこの豆⇄USDTのレートは公開されていないですが、豆を増やすためのギャンブル要素あるレースの勝率とのバランス次第ですが、LFG直売りよりも豆を買ってレースでUSDT利確した方が期待値が高いとなれば豆を買う大口は増える。が、大口がある程度損を許容する事で成立するのでそれがどう受け入れられるか。
主観ですが9割同意得られると思う。LineFiをやってる人の99%は稼ぎたいだけの目的でやっている。現状ゲームとしての面白さ、楽しさはほぼない。故に稼げなくなった時点でユーザーが離れる可能性が高い。今はね。
強いて表現するなら投資ゲーム。原資を投入してルールを攻略していかに回収するか?これだけになっている。BCGとして昇華させるならゲーム性の向上は必須だと思う。例えば毎日シークレットワードが設定されててそれをLINEで送って単語を当てると先着でジャックポットとかね。
そうするとLineFiで多様なコミュニケーションを取る動機が出来る。或いはもうゲーム性じゃなくてソーシャル方向に全振りでも良いと思う。
そもそもLINEというプラットフォームを使っている以上、ある程度ユーザー数のアッパーは決まっています。LineFiはほぼ日本ユーザーに特化しているので他のBCGと比較してパイが小さいです。その中でユーザーが増えるには安定して稼げるを実現させないとどんどんプールから資金が抜けてしまいます。
面白いエコシステムではあるものの、既存のBCG全般の課題である外貨の獲得(プレーヤーの投資以外から報酬原資を確保する)が現状ないです。ただ、LINEを使っているのでLineFiの公式アカウントでも作ってそこからのログインでしかデイリーボーナスが獲得出来ないといった設計にでもすれば、ユーザー全員に定期プッシュ送れてアクティブ数も上げられるし、広告も出せる。
日本人はLINEの開封率が異常に高いのでLINEで他のBCG広告配信ができ、かつエンゲージメントも高いとなれば広告主がつく可能性も十分ある。そうなればプレーヤーのプール金以外の報酬原資が確保出来る。とか。
LineFiの活路はこれじゃないでしょうか?どうですか運営さん。
まとめ
以上、LineFiのエコシステム設計についての僕の考察でした。この考察が他の人の考察のきっかけになればと思います。また、解釈が間違っていたら教えてください。
LineFiはまだまだ成長途中のプロジェクトで、そのエコシステム設計は非常に面白いと感じています。しかし、その一方でいくつかの懸念点も存在します。これらの懸念点が解消され、より良いエコシステムが構築されることを期待しています。
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