Kaia、Grvt、AlphaSecが参加した今回の韓国Xスペースは、単なるキャンペーン告知ではなく、「オンチェーンでも本格トレードが成立する条件は何か」をかなり具体的に掘った回でした。CEX級の執行品質を目指すAlphaSec、アジア向けUSDT導線を押し出すKaia、そしてKaia経由の入金者向けに総額15,000 USDTのトレードコンペを開催するGrvt。
見どころは、トレーダーが重視する基準が「オンチェーンかどうか」ではなく「ちゃんと勝負できる環境かどうか」に移っていると各者が口をそろえた点です。この記事では、リアルタイムで視聴できなかった人向けに、スペースの中身を日本語で要点整理します。
この記事は2026年4月10日時点のXスペース文字起こし、Kaia公式ブログ、Grvt Help Center、AlphaSec公式URLをもとに作成しています。Grvt×Kaiaトレードコンペの締切はGrvt公式では 2026-04-20 23:59:59 UTC と表記されており、日本時間では 2026年4月21日08:59:59 に相当します。
「使えるか」が主戦場
自動売買が軸
総額15,000 USDT
このスペースで何が語られたのか
ホストのCoin소년氏は、最近のオンチェーントレーディング需要の背景として、KYCなしで触りやすいこと、セルフカストディで資産を持てること、ポイントやエアドロップのインセンティブを挙げたうえで、Hyperliquidが「オンチェーンでもCEX級の約定体験が作れる」ことを示したと整理しました。つまり、市場の関心は「オンチェーン vs. CEX」から、どれだけ滑らず、速く、細かく注文できるかへ移っている、というのが今回の出発点です。
AlphaSecで見えてきた「AIネイティブDEX」の輪郭
AlphaSecのPeter氏が強調したのは、AlphaSecが単なる新規DEXではなく、リテール向けのAIネイティブDEXであるという点でした。狙いは「難しいコードやチャート読解ができる人だけが勝つ市場」から一歩進んで、自然言語ベースで戦略の作成・検証・実行までを一気通貫でつなぐことです。Kaia公式ブログでも、AlphaSecはスポットのオーダーブックDEXをすでにローンチし、次段としてAI trading simulatorを準備していると紹介されています。
1. 「Talk to Trade」で戦略を言葉から作る
AMAで紹介された代表機能が、自然言語で売買戦略を入力し、その場でバックテストして、納得できれば自動売買までつなげるという流れです。たとえば「市場が過剰に売られたらBTCを買い、過熱したら売る。1時間足を基準に過去20日で検証して」といった形で入力し、結果を見てそのまま稼働させるイメージが共有されました。
1時間足ベースで過去20日をテストして。」
2. NitroXは「速さ」と「透明性」を両立させるための基盤
Peter氏は、AlphaSecの独自L2であるNitroXを「Kaia L1上にデプロイされたトレーディング専用レイヤー」と説明しました。Kaia公式ブログでも、NitroXは取引執行向けのカスタムL2として、sub-10msのレイテンシと100K TPS超を目指す設計だと整理されています。つまりAlphaSecは、AI機能だけで差別化したいのではなく、そのAI戦略を実運用できるだけの執行基盤まで自前で作る方向に振っているわけです。
3. 今のうちに触る意味
- 現時点では現物市場が中心で、AMA内では全機能が無料で開放中と案内された。
- 自然言語での戦略検証、オートトレード、戦略マーケットプレイスを試しながらポイントを積める。
- 今後はPerp、マルチ担保、地域別ステーブルコインとの連動も視野に入れていると共有された。
Kaiaがこの文脈で面白い理由
KaiaのKJ氏が繰り返し強調したのは、KaiaがベースやArbitrumといった欧米中心の流動性競争とは違い、アジアのユーザー導線と分配力に強みを持つチェーンだという点です。KaiaはKlaytnとFinschiaの統合で生まれたL1で、公式ブログでもAPACのオンチェーン資本市場を支えるために、USDT、イールド、トレーディング、RWAまでをつなぐインフラを順番に整備していると説明しています。
今回の話で特に重要だったのは、Kaia上のUSDTがトレード前後の資金置き場まで含めて設計されていることです。Kaia公式ブログでは、ネイティブUSD₮ on Kaiaについて、主要な国内外取引所のサポートと、オン/オフランプ・決済・DeFi活用の基盤になることが明示されています。KJ氏はそのうえで、ユーザー資金が自然に循環する「DeFiパイプライン」を作るのが今のテーマだと整理しました。
- トレード前: Kaia上のUSDTを入金しやすい状態にする。
- トレード中: AlphaSecやGrvtのような高性能DEXで売買・ヘッジを行う。
- トレード後: 余剰資金はイールド系プロトコルへ回し、遊休資本を減らす。
Grvt×Kaiaトレードコンペは何がおいしいのか
Grvt側からは、Grvtが単なるPerp DEXではなく、資本効率を高める金融プラットフォームを志向していることが短く共有されました。その文脈で今すぐ分かりやすい入口になっているのが、KaiaとのコラボによるGrvt×Kaiaトレードコンペです。これはKaiaネットワーク経由で150 USDT以上を入金したユーザー向けのボリューム競争で、公式ヘルプセンターで条件が公開されています。
AMA内では、参加コードとして USEKAIA も案内されていました。公式ヘルプセンターにはコード表記はありませんが、登録メールアドレスとGrvt Account IDをGoogle Formで送るとAmbassador反映を早められると明記されています。スペース視聴者向けの導線と、公式の条件確認はセットで見ておくのが安全です。
参加前に知っておきたい注意点
- Grvt×Kaiaトレードコンペは累計出来高で順位が決まるため、回転売買を増やすほど手数料とリスク管理の重要度が上がります。
- Ambassadorステータスは即時自動反映ではなく、通常は1日1回のバッチ確認です。急ぐ場合はGoogle Form提出が推奨されています。
- AlphaSecのPerpやマルチ担保などはAMA時点のロードマップであり、正式ローンチまで仕様変更の余地があります。
- オンチェーン取引は便利ですが、ブリッジ、入出金経路、清算、ステーブルコイン運用先など、CEXにはない確認項目も増えます。
まとめ。今回のXスペースで一番おもしろかった点
今回のXスペースは、単に「KaiaでGrvtのイベントが始まります」という話ではありませんでした。むしろ印象的だったのは、オンチェーントレーディングが“体験の勝負”に入ったという共通認識です。AlphaSecは自然言語と専用インフラでその体験を作ろうとしており、KaiaはUSDTとアジア分配力で土台を作ろうとしている。Grvtはそこに、実際のPerp参加とトレードコンペの入口を置いています。
リアタイ視聴できなかった人が今チェックすべきなのは、1. AlphaSecがどこまでAIネイティブDEXとして形になるか、2. Kaia上のUSDT導線がどれだけ滑らかに機能するか、3. Grvt×Kaiaトレードコンペを通じて実際にユーザーが流入するかの3点です。今はまだ「序章」の段階ですが、だからこそ早めに全体像を掴んでおく価値がある回でした。

