コインチェックで電気契約をすればBTC積立可能
1. Coincheckでんきとは？サービス概要と特徴
Coincheckでんきは、大手暗号資産取引所コインチェック社が提供する新しい電力サービスです。毎月の電気料金支払いに応じてビットコイン（BTC）をもらえたり、逆に電気料金をビットコインで支払うことで割引を受けられたりする点が最大の特徴です。電気そのものは丸紅グループの「丸紅新電力」と提携する株式会社イーネットワークシステムズ（ENS）が供給しており、供給エリアも沖縄および一部離島を除く日本全国に対応しています。そのため、電力の安定供給はこれまで通り確保され、地域の大手電力会社から乗り換えても安心して利用できる仕組みです。
特徴をまとめると、「ビットコイン付与プラン」と「ビットコイン決済プラン」という2つのプランが用意されており、ユーザーの希望に合わせて選択できます。ビットコイン付与プランでは電気代に応じて最大7%相当のBTCが還元され、ビットコイン決済プランでは電気代の最大7%割引という形でお得になります。この最大7%という数字は、従来のポイントサービスと比べても高い還元率であり、暗号資産の値動き次第では実質的なメリットがさらに大きくなる可能性があります。例えば、ビットコイン価格が上昇すれば過去に付与されたBTCの評価額も上がるため、電気代の支払い以上のリターンが得られるケースもあるのです。
さらに、Coincheckでんきはコインチェックの口座を持っていれば誰でも利用可能で、追加料金や手数料といった利用コストは基本的にありません（※後述のとおり一部条件あり）。サービス開始は2016年と比較的早くから提供されており、当初は関東エリア中心でしたが現在では全国へ拡大しています。暗号資産初心者でもわかりやすい仕組みで、「毎月の電気代でビットコインが貯まる・使える」という今までにないメリットを享受できる点で注目されています。
2. ビットコイン付与プラン vs ビットコイン決済プラン：違いを徹底比較
Coincheckでんきにはビットコイン付与プランとビットコイン決済プランの2種類があります。それぞれの違いを詳しく見てみましょう。
- ビットコイン付与プラン
毎月の電気料金の支払い額に応じて、1〜7%相当のビットコインがコインチェックのウォレットに付与されるプランです。支払い自体は円建て（通常の銀行引き落としやクレジットカード決済など）で行い、後日その月の電気代に応じたビットコインが自動でもらえます。付与率（還元率）は地域の電力会社管内や契約アンペア数によって異なり、例えば関東・東京電力エリアなら30A契約で1%、60A契約で6%など、使用容量が大きくなるほど還元率も上がる仕組みです。
最大では60A契約で7%の付与となり、関西電力や中部電力エリアのようにアンペア制がない地域でも一定以上の使用量で5%程度の付与率が適用されます。このプランのメリットは、毎月の支払い額はそのままで後からビットコインがおまけでもらえる点です。貯まったBTCはそのまま長期保有して将来価値の上昇を期待しても良いですし、必要に応じてコインチェック上で円に売却することもできます。電気代のポイント還元版と考えると分かりやすく、電気料金を節約しつつ自然にビットコインの積立投資ができるプランと言えるでしょう。 - ビットコイン決済プラン
毎月の電気料金をビットコインで支払うことで、電気代自体が1〜7%割引になるプランです。あらかじめコインチェックの口座に必要額のBTCを用意しておくと、電気料金の請求時にそのBTCが自動で差し引かれて支払われます。割引率はビットコイン付与プランと同じく地域や契約条件により最大7%まで適用され、たとえば東京電力エリア60Aなら電気料金が6%オフになります。実質的に電気代が安くなる点が魅力ですが、一方でビットコインを手放すことになるため、ビットコインを貯めたい人には向きません。
さらに、ビットコイン送金にはネットワーク手数料が発生するため、割引分からその手数料相当額を差し引くと実質的な割引率はやや目減りします。コインチェックでんきではこの点を考慮し「長期で価値が伸びる可能性が高いビットコインは使ってしまうより貯める方がお得」と案内しています。
つまり、既にビットコインを保有していて少しでも毎月の支払いを減らしたい人には決済プランが有効ですが、特にこだわりが無ければ付与プランの方がメリットを感じやすいでしょう。実際の利用者の多くも、ビットコイン付与プランを選択する傾向にあるようです。
両プランの違いをまとめると、「ビットコインを貯めるか、ビットコインで払って割引を得るか」という点に尽きます。初心者でまずはビットコインを集めてみたい方や、将来的な値上がりに期待している方には付与プランがおすすめです。一方、既にビットコインを持っていて日常の支払いに活用したい方や、請求額自体を安くしたいという方は決済プランを選ぶことでメリットを享受できます。どちらのプランでも還元率・割引率自体は同等なので、自分のライフスタイルや暗号資産運用方針に合わせて選びましょう。
3. 電気代がどれだけ節約できる？実例シミュレーション
では、Coincheckでんきを利用すると具体的にどれほどお得になるのか、シミュレーション例を見てみます。
ビットコイン付与プランのシミュレーション
毎月5,000円の電気代を支払い、その5%相当をビットコインでもらい続けたケースを考えます。仮に2016年11月から2021年7月まで5年間弱このプランを利用した場合、累計で0.02609354 BTCが貯まりました。このBTCを2021年7月時点のレートで日本円換算すると約119,586円に相当します。5年間に支払った電気代の総額は5,000円×57ヶ月＝285,000円なので、当時のレートでは約4割分に相当するリターンを得た計算になります。
もちろんビットコインの価格は変動しますが、この期間には大きく値上がりしたこともあり、付与率5%を大きく上回る実質的な利益となりました。ポイント還元で同じ額を貯めていても5年間で約14,250円分にしかなりませんから、ビットコインならではの資産価値の伸びが感じられる結果です。
しかし一方で、ビットコイン価格が下落した場合には逆に付与されたBTCの評価額が目減りする可能性もあります。例えば上記と同じ条件で、もしビットコイン価格が付与時より半減してしまったら、5年間で受け取ったBTCの価値は約59,000円相当になってしまいます。つまり、ビットコイン付与プランの節約効果は市場価格に連動するという点に注意が必要です。過去の例では劇的にメリットが出ていますが、将来も同じようにいくとは限りません。ただ、電気代の1〜7%相当が自動で貯まること自体は確実な利点であり、その価値が将来的にどう変わるかはユーザー自身でコントロール可能です（貯めたBTCをすぐ売却して円に替えれば値下がりリスクは抑えられます）。ビットコイン付与プランは、「電気代の一部をビットコインで積み立てている」イメージなので、長期目線でBTCをコツコツ増やしたい人ほど大きな節約・利益につながる可能性があります。
ビットコイン決済プランのシミュレーション
こちらは毎月の請求額自体が割引されるため、価格変動の影響は受けません。例えば電気代が月10,000円、割引率が5%適用される地域の場合、毎月500円、年間で6,000円の節約になります。割引額自体は付与プランの「受け取るBTC価値」に相当するため、ビットコイン価格が変わらなかったと仮定すれば付与プランと節約効果は同等です。先ほどの5年間のケースでも、決済プランならビットコインの値動きにかかわらず毎月5%（250円相当）、合計約14,250円分の割引を着実に得られたことになります。
決済プランは常に確定利益が得られる点でシンプルですが、ビットコイン付与プランのような「将来大化けする可能性」までは織り込まれていません。そのため、確実性をとるか将来の伸びしろをとるかが両プランの節約効果における大きな違いと言えるでしょう。
いずれにせよ、Coincheckでんきを利用すれば何もしない場合と比べて電気代の1〜7%分がお得になるのは間違いありません。従来の新電力サービスでも各社でポイント還元などがありますが、多くは1〜2%程度です。それに対し最大7%という数字は非常に高い水準であり、ビットコインの付与・割引という形で実現されています。
節約額のイメージとしては、毎月の電気代1万円につき年間6,000〜8,400円相当のメリット（5〜7%の場合）が生じる計算です。家計の節約として考えても決して無視できない額であり、特に電気使用量の多いご家庭ほど恩恵も大きくなります。ビットコインの値動きによるリスクとリターンを理解した上で、自分なりのシミュレーションをしてみると良いでしょう。
4. 全国対応エリアと契約条件｜あなたの地域は対象？
Coincheckでんきの対応エリアは日本全国に及んでいます（※沖縄電力管内および離島部を除く）。これは、日本各地の主要な電力会社エリア（北海道電力から九州電力まで）をカバーしていることを意味します。
したがって、北海道・東北・関東・中部・北陸・関西・中国・四国・九州エリアにお住まいであれば、基本的にCoincheckでんきに申し込むことが可能です。「自分の地域は対象外では？」と心配な場合は、沖縄県および離島（例えば伊豆諸島や離島地域）以外であればほぼ対象と覚えておいて問題ありません。サービス開始当初は地域限定だったCoincheckでんきも、現在では全国規模へと拡大しており、多くのユーザーが利用できる環境が整えられています。
対応エリア以外に確認すべきは契約の条件です。Coincheckでんきを利用するには、前提としてコインチェックの口座開設（本人確認済み）が必要になります。これは電気料金の還元先や決済手段としてコインチェックのシステムを利用するためで、言い換えれば「電力サービス付きのコインチェック会員向け特典」のような位置づけです。そのため、電力契約者の名義とコインチェック口座の名義が一致している必要があります（家族名義の電気契約に自分のコインチェック口座を使う、といったことはできません）。もし現在の電気契約者名義が自分でない場合は、申し込み前に名義変更をしておくか、その名義人の方にコインチェック口座を開設してもらう必要があります。
契約にあたっては、新規の電力会社への乗り換え手続きとなりますが、手続き自体はオンラインで完結します。現在契約中の電力会社を解約してCoincheckでんき（ENSとの契約）に切り替える形になりますが、この解約手続きは申し込み後にENS側で代行してくれるため、自分で解約連絡をする必要はありません。一般的な新電力への乗り換えと同様に、切り替えによる停電なども発生しませんので安心してください。
また、契約プランは基本的に各地域の「従量電灯B」や「従量電灯A」といった家庭向け低圧契約が対象です。高圧受電や事業者向けプランも利用可能ですが、その場合は別途「法人プラン」として契約形態が異なります（基本的な仕組みは同じくビットコイン付与/決済です）。一般家庭や個人事業主で自宅の電気代を対象にしたい場合は、通常の低圧契約として申し込めば問題ありません。
最後に、エリアや契約に関する注意点として最低利用期間があります。Coincheckでんきでは1年未満で解約すると違約金が発生する契約条件となっています。この点については後述のデメリットの章で詳しく触れますが、「とりあえず短期間だけ試してすぐ他社に乗り換える」という使い方は想定されていないことに留意しましょう。逆に言えば、長く使うつもりで申し込む分には特にハードルはなく、全国ほぼどこでも利用できる手軽なサービスと言えます。
5. 申し込み手順を画像付きでステップ解説
Coincheckでんきの申し込みはオンラインで完結し、数十分もあれば手続きを完了できます。ここでは、公式サイトやユーザー画面の画像を参照しながら、具体的な手順をステップごとに解説します。事前にCoincheckの口座開設と本人確認を済ませておきましょう（まだ口座をお持ちでない方は後述のリンクを参考にしてください）。
ステップ1：Coincheckにログイン
まずコインチェックのウェブサイトまたはスマホアプリにログインし、マイページメニューを開きます。ログイン後、画面の左側または下部にあるメニューアイコンからアカウントメニューを表示しましょう。
コインチェックのマイページメニューを開いたら、アカウント関連の項目一覧に「Coincheckでんき」という項目が表示されています（赤枠で示された部分）。ここをクリック（タップ）すると、Coincheckでんきのサービス案内ページへ移動します。この画面にはCoincheckでんきの概要説明や各地域の付与率・割引率表が掲載されています。内容に目を通し、サービス内容を確認したら、早速申し込み手続きに進みましょう。
ステップ2：プランの選択
Coincheckでんきのページ内にある申し込みフォームから、希望するプラン（ビットコイン付与プラン or ビットコイン決済プラン）を選択します。
上の画像のように、「ビットコイン付与プラン」または「ビットコイン決済プラン」のどちらかにチェックを入れます。選択後、約款および重要事項説明書を確認し、問題がなければ同意にチェックを入れて「プラン確定」のボタンをクリックしましょう。例えばビットコイン付与プランを選ぶと、「選択したプラン：『ビットコイン付与』」と表示されます。内容に相違がなければ「申し込みフォームにすすむ」ボタンを押して次へ進みます。
ステップ3：必要情報の入力（ENSのサイト）
プラン確定後、「お申し込みフォームに進む」をクリックすると、電力供給を担当するENS社の専用申込ページへ移動します。ここから先はENSのサイト上で手続きを続行します。まず表示されるのは現在の契約情報の提出方法を選ぶ画面です。
「現在のお住まいの電気契約を切り替えるお客様」向けには、画像の赤枠で示されているように「検針票の画像を送付する」というオプションがあります。ここを選ぶと、今お使いの電力会社の「電気ご使用量のお知らせ（検針票）」の写真やPDFをアップロードすることで、契約情報を自動入力してもらえる仕組みです。過去の検針票を手元に用意できる場合はこの方法が簡単です。一方、検針票がない場合や自分で入力したい場合には、下の「検針票の内容をご自身で入力する」を選択できます。今回は画像送付の方法で説明しますが、どちらを選んでも最終的に入力する情報は同じです。なお、引っ越し先で新たに契約する場合は更に下部の「お引越しの契約申込」を選択してください。
ステップ4：契約情報・個人情報の入力
検針票のアップロードを選択した場合、画面の案内に従って管轄エリア（現在お住まいの地域の電力会社）と現在の電力会社名を選択し、検針票の画像ファイルをアップロードします。検針票にはお客様番号や供給地点特定番号など契約情報が載っていますので、それらを読み取ってもらう形です。画像アップロードに抵抗がある場合は、手入力オプションを選んで進めればOKです。続いて、お客様情報（氏名・住所・連絡先メールアドレスなど）を入力します。氏名やメールアドレスはCoincheck側から引き継がれて自動入力される場合もありますが、項目に漏れがないか確認してください。入力が完了したら「お申込み内容の確認」ページへ進み、入力内容と契約プランに間違いがないかチェックします。
ステップ5：申し込み完了〜供給開始
確認画面で問題がなければ「お申込み」ボタンを押して送信します。これで申し込み手続きは完了です。登録したメールアドレス宛に、ENSから受付完了の連絡が届きます。その後、ENS側で現在契約中の電力会社の解約手続きが行われ、申し込みから3週間〜1ヶ月半後の最初の検針日からCoincheckでんきによる電力供給が開始されます。開始日までは引き続き元の電力会社から電気が供給されるため、切り替えによる影響を感じることはありません。供給開始後は、毎月の電気料金の支払いに応じてコインチェックのウォレットにビットコインが付与されたり、ビットコイン決済が実行されたりするようになります。
以上が大まかな申し込み手順です。手続き中に不明点があれば、Coincheckでんきの申し込みページ内に注意事項やヘルプが記載されています。特に、Coincheck登録情報と電力契約者情報の一致やプラン確定後の変更不可といった点には注意しながら入力を進めましょう。不安な場合でも画面の指示通り進めれば難しいことはありませんので、落ち着いて順を追って手続きしてください。
6. 他社新電力サービスとの料金比較｜本当にお得なのは？
電力の全面自由化以降、多くの新電力会社が様々なお得プランを提供しています。Coincheckでんきが気になる方は、「他社の電気料金プランと比べて本当にお得なのか？」もチェックしておきたいですよね。他社サービスとの比較ポイントを見てみましょう。
基本料金・従量単価の比較
Coincheckでんきは前述の通り、電気代そのもの（基本料金や1kWhあたりの従量料金）は地域の大手電力会社の標準プランと同じ水準です。例えば関東エリアなら東京電力の従量電灯Bと同じ料金単価、関西なら関西電力の従量電灯Aと同等、といった具合です。したがって、電気料金そのもので他社より極端に安くなるわけではありません。ただし逆に言えば、「Coincheckでんきに切り替えて電気代が割高になることもない」ということです。実際の比較データでは、楽天でんきなど一部基本料金0円で単価を抑えた新電力もありますが、その差はごくわずかです。電気料金自体の差が小さい分、各社の付加サービスによるメリットが勝負の分かれ目となっています。
ポイント還元率の比較
Coincheckでんき最大の強みはやはり還元率の高さにあります。他社のポイントサービスと比べてみましょう。例えば楽天でんきの場合、電気料金200円ごとに楽天ポイント1ポイント（通常0.5%相当）が付与されます。筆者のケースでは楽天でんき利用時、月に30〜50円程度の楽天ポイント付与しか得られていませんでした。一方、Coincheckでんきに切り替えると付与率4%（当時の契約条件）となり、月あたり160〜400円相当のビットコインがもらえています。このように還元率は少なくとも数倍以上の開きがあります。ドコモでんき（dポイント2%還元）や、独自ポイントを付与する新電力各社と比べても、Coincheckでんきの**最大7%は頭一つ抜けた存在です。一部、CDエナジーの「ポイントでんき」など最大6%**相当の高還元プランもありますが、それらは特定条件下での数字であり、広く提供されている一般家庭向けプランではCoincheckでんきがトップクラスと言えるでしょう。
ポイントとビットコインの使い勝手比較
他社では主に楽天ポイントやdポイント、Pontaポイントなどが還元されるケースが多いです。これらは日常のお買い物で使えたり、他のポイントに交換できたりと利便性がありますが、有効期限や利用可能なサービスの範囲に制限がある場合もあります。「気づいたらポイントが失効していた」「貯めても使い道が限定的」という声も珍しくありません。その点、Coincheckでんきで付与されるビットコインは、コインチェックの口座に貯めておけば期限切れの心配もなく、必要に応じて現金化することも可能です。
また、ビットコインは使い道が増えてきており、一部のネットショップやサービスで直接決済手段として利用することもできます（将来的にはさらに広がる可能性があります）。ポイントの場合は「対応店舗が近くになくて使い損ねた…」ということがありがちですが、ビットコインであれば世界中どこでも価値が通用する点で優位性があります。もちろん価格変動リスクはありますが、「貯めて増やす楽しみ」があるのはポイントにはない魅力でしょう。
総合的なお得度
では結局のところ、Coincheckでんきは他社と比べてお得なのか？結論として、「電気料金そのものはほぼ互角、付与されるリターン分だけCoincheckでんきが有利」という評価になります。仮に年間の電気代が12万円のご家庭で比較すると、楽天でんき（0.5%還元）なら600円相当/年、ドコモでんき（2%還元）なら2,400円相当/年のポイントが貯まります。一方、Coincheckでんき（5%還元と仮定）では6,000円相当/年のビットコインが付与される計算です。これだけ見ると確かにメリットは大きいです。
ただし、他社にはセット割やキャンペーンなど別の形で割引を提供している場合もあります。例えば東京ガスの電気ではガスとのセット割引、ソフトバンクでんきでは高額キャッシュバックキャンペーンなど、ポイント以外の部分でお得になるケースもあります。したがって、電気代単体の比較ではCoincheckでんきの還元が魅力的ですが、ご自身のライフライン全体で見て最適かどうかを考えることが大切です。
結論として、「暗号資産に興味があるならCoincheckでんきの還元は非常に魅力的」といえます。他社の数％程度のポイントより、最大7%のビットコイン付与は群を抜いており、特にポイントを有効活用できていなかった人にとっては価値の高いサービスでしょう。一方で、暗号資産に全く興味が無かったり、特定のセット割引で大きな恩恵を受けられる場合は、他社プランの方が合う可能性もあります。自分の生活スタイルと照らし合わせて、「電気代＋α」のメリットを比較検討してみてください。
7. 利用者の口コミ・評判まとめ｜満足度＆注意点
実際にCoincheckでんきを利用している人たちの声も確認してみましょう。公式情報だけでなくユーザーの口コミや評判を知ることで、メリットだけでなく注意すべき点も見えてきます。以下に、主な口コミ傾向をまとめました。
ポジティブな評判・満足度の声
- 「毎月電気代を払う度にビットコインが増えていくので、ちょっとした投資感覚で楽しい」という声が多く見られます。電気使用量に応じて自分のコインチェックウォレットにBTC残高が貯まっていく様子は、ゲーム感覚で貯金しているようだと好評です。特に「これまでポイントだと数十円程度だったのが、BTCだと数百円相当貯まって嬉しい」という具体的な比較レビューもありました。暗号資産に詳しくない人でも、「気づいたらビットコインが貯まっていた」という手軽さが評価されています。
- 将来性への期待もポジティブな要因です。口コミでは「ビットコインはこれから価値が上がると期待しているので、電気代で積立できるのはありがたい」という意見が見られます。また、「ポイントよりも将来的に増える可能性があるBTCの方が楽しみが大きい」といった声もあり、電気料金という固定費を使って資産形成につなげられる点に満足しているユーザーが多いようです。
- Coincheckガスとのセット利用についても好意的な意見があります。実際に「電気とガスの両方をコインチェックに乗り換えて、できるだけBTCを集めたい」という投稿も確認できます。ガス代も含めると光熱費全体で毎月の付与BTCが増えるため、暗号資産好きにはたまらないという評価です。電気3〜7%、ガス3%の還元をダブルで受けられるのは大きな魅力で、「まとめて支払って暗号資産を効率よく貯めている」というユーザーもいます。
- 全国対応になったことへの評価。「Coincheckでんきがいつの間にか全国対応していた。年間シミュレーションもできるし、良さそう」といった口コミもあり、以前エリア外で諦めていた人が改めて注目しているケースもあります。エリア拡大により、地方在住の仮想通貨ファンにもチャンスが広がったことで満足度が高まっています。
ネガティブ・注意点の声
- 最も多く指摘されているのが「1年未満解約時の違約金」についてです。「引っ越しの予定がある場合、1年未満だと解約手数料5,500円がかかるのがネック」という口コミがいくつか見られました。他社の新電力では違約金ゼロのところも多いため、「縛りがあるのはデメリット」という指摘はもっともです。特に転勤や引っ越しが多い人は注意が必要で、「短期間で乗り換えるなら慎重に」という声もあります。逆に、長く住む予定であればあまり問題にはならないとも言えますが、契約期間の縛りは利用者が注意すべき点として認識されています。
- 電気代そのものが安くなるわけではないという点も、一部では不満というほどではないものの認識されています。「他社と比べて電気料金が劇的に下がるわけじゃない。でもポイント還元と大差ないからOK」といった声があり、電気料金自体で節約したい人にとってはポイント分がおまけになるだけ、と捉える人もいます。「電気代はそのままで投資要素が加わるサービス」と理解していないと、「思ったより電気代が安くならない」と感じてしまうかもしれません。これはサービスの性質上当然ですが、口コミからも「ポイントとの差は付与されるものの種類だけ」という冷静な意見が散見されました。
- Coincheckの口座開設や暗号資産への抵抗感についても、初心者層からは「口座を作るのが手間」「仮想通貨はちょっと怖い」という声が少なからずあります。実際には口座開設はスマホで簡単にでき、安全面も強化されていますが、口コミには「興味ない人にはメリット薄い」「コインチェック登録が必要なのが面倒」といった指摘も見られます。これについては個人の感じ方による部分が大きいですが、仮想通貨に抵抗がない人ほどメリットを享受しやすいサービスと言えるでしょう。
総じて、Coincheckでんきの評判は「メリットとデメリットがはっきりしている」印象です。ビットコインが貯まること自体は面白いサービスだと評価する声が多く、満足度も高めです。一方で、契約期間の縛りや暗号資産特有の点について注意喚起する意見もあります。読者の皆さんもこれら口コミを参考に、自分にとってメリットが大きいか、注意点は許容できるかを判断してみてください。
8. 注意すべきデメリット・解約時の違約金について
どんなサービスにもメリットがあればデメリットもあります。Coincheckでんきを利用する上で特に注意しておきたいポイントと、考えられるデメリットをまとめます。事前に理解しておくことで、後から「こんなはずじゃなかった…」と後悔せずに済むでしょう。
① 1年未満の解約で違約金5,500円が発生
– 前述のとおり、Coincheckでんきには1年間の契約縛りがあります。契約から1年以内にユーザー都合で解約（他社へ乗り換え等）した場合、5,500円（税込）の解約手数料が請求されます。実際の利用者からも「転勤が決まって半年で解約したら5,500円取られた」という声は確認されており、この点は最大のデメリットと言えます。
他社の新電力では「解約金0円」や「短期解約OK」のところも多いだけに、「縛りがあるのは残念」という評価になっています。したがって、Coincheckでんきを契約する際は最低でも1年程度は継続利用する見込みであることが望ましいです。引っ越し予定などがある場合は、そのタイミングに合わせて申し込み時期を調整するか、解約金を支払ってでも得られるビットコイン還元のメリットが上回るかを検討しましょう。
② ビットコイン価格変動リスク
– Coincheckでんきの付与プランではビットコインがもらえますが、その価値は市場価格に左右される点はデメリットにもなり得ます。付与時点では電気代の◯%相当であっても、その後ビットコイン価格が下落すれば価値が目減りします。極端な場合、7%付与されても価格が1/2になれば実質3.5%相当にしかなりません。ポイントなら額面どおりの価値が維持されますが、ビットコインはボラティリティ（変動幅）が大きい資産です。
口コミでは価格下落リスクについて大きな不満の声は見られませんが、それは暗号資産に理解のある利用者が多いからでしょう。値上がり益を狙える反面、値下がりリスクもあることを十分承知した上で利用する必要があります。もっとも、「付与されたBTCは自由に売却できる」ため、リスクを感じる人は受け取ったらすぐ円に換えてしまうという対処も可能です。デメリットというより「サービス特性」ではありますが、初心者ほど忘れずに意識しておきたいポイントです。
③ ビットコイン決済プランの手数料負担
– ビットコイン決済プランでは電気料金から割引が受けられますが、その割引を実現するためにビットコイン送金時の手数料がかかります。コインチェックのウォレットからビットコインを支払う際、ネットワーク手数料が毎月発生するため、割引分から数百円程度差し引かれる形になります。例えば月1万円で5%割引なら500円お得ですが、送金手数料が仮に200円かかった場合、実質的な得は300円相当になる計算です。
手数料はビットコインのネットワーク状況によって変動しますし、コインチェックが負担してくれるわけではないので、この目減り分はデメリットとして考慮しておきましょう。「ビットコインは使わず貯める方が…」と案内されているのも、こうした理由からです。特に少額の電気代だと手数料割合が高くついてしまう場合もあるため、毎月の電気代が小さい家庭は付与プランの方が良いかもしれません。
④ Coincheck口座開設の手間とセキュリティ
– Coincheckでんき利用にはコインチェックの口座が必須です。本人確認手続きがあるため、免許証等の提出や数日の承認待ち時間が発生します。これを煩わしいと感じる人もいるでしょう。また、過去にコインチェック社はハッキング被害の事件（NEM流出）があったため、仮想通貨取引所に対する不安を抱く向きもあります。現在はセキュリティ体制も強化され安全性が向上していますが、「取引所に資産を預けること自体が怖い」という人にとっては心理的ハードルになる可能性があります。
ただ、電気代相当のビットコインであれば万一の被害時でも痛手は限定的とも言えますし、必要に応じて都度出金してしまうこともできます。セキュリティに関しては利用者側でも二段階認証を設定するなど対策をとり、万全を期すことが重要です。
以上のようなデメリットを踏まえても、Coincheckでんきのメリットが上回るかどうかを判断することになります。特に①の解約違約金については事前に理解・納得した上で申し込むことが大切です。逆に言えば、1年以上利用し暗号資産にも前向きな方にとって、残りのデメリットはそれほど問題にならないケースが多いでしょう。しっかり注意点を押さえた上で、賢くサービスを利用してください。
9. よくある質問（FAQ）
最後に、Coincheckでんきに関して寄せられやすい疑問や質問をQ&A形式でまとめます。初めて利用を検討する方が感じるであろうポイントを網羅しましたので、不明点がある方はこちらも参考にしてください。
※機器工事は不要です。停電リスクも通常の電力切替と同じくありませんのでご安心ください。
10. まとめ：こんな人におすすめ！利用すべき4つの理由
ここまでCoincheckでんきの概要からメリット・デメリット、口コミまで詳しく解説してきました。最後に、当サービスが特におすすめできる人と、その利用価値を改めて整理してみます。以下のような方には、Coincheckでんきを利用する明確なメリットがあるでしょう。
- 毎月の支払いでビットコインを自動積立したい人
Coincheckでんきを使えば、日々の生活費（電気代）を払いながら勝手にビットコインが貯まっていきます。投資用の資金を別途用意しなくても資産形成ができるので、これから仮想通貨を始めたい初心者にもピッタリです。ビットコイン付与プランなら現金負担は今までと変わらず、「気づけばBTCホルダー」になれる手軽さがあります。 - ポイント還元よりお得＆将来性に期待したい人
電気代の還元率最大7%は他社ポイント還元と比較しても群を抜く高さです。例えば楽天でんき0.5%還元と比べれば付与率は10倍以上であり、しかもビットコインは値上がりすればポイント以上の価値を生む可能性があります。貯めたポイントをうまく使えず失効させてしまう人でも、ビットコインなら期限を気にせず保有できる点も魅力です。「どうせもらうなら将来化けるかもしれないものを」と考える方にとって、Coincheckでんきは非常に合理的な選択と言えるでしょう。 - 電気・ガス代のトータルで家計をお得にしたい人
Coincheckでんきはガス料金版の「Coincheckガス」と併用することで、光熱費全体でさらなるメリットを得られます。電気代7%＋ガス代3%のビットコイン付与は大きく、セット利用することで毎月の付与BTCが増加します。特にご家庭でガスの使用量が多い場合、ガスもまとめて乗り換えることで家計の節約効果が高まります。電気とガスをまとめて管理できる利便性もあり、「光熱費を支払いながら賢く資産運用」という新しいスタイルを実現できます。 - 基本料金はそのままで安心して使いたい人
Coincheckでんきは電気料金単価が地域の大手電力会社と同じなので、「ビットコイン分だけお得」な構図になっています。つまり、今までと同じ料金で電気を使いながら、その一部が資産に変わるイメージです。供給元が丸紅グループのENSであるため電力供給の信頼性も高く、サービス変更による不安はほとんどありません。料金面・技術面で従来と変わらぬ安心感を維持しつつ、付加価値だけプラスされるので、リスクなく始められるのも大きな理由です。
以上のように、Coincheckでんきは**「暗号資産に興味があり、日々の支出を有効活用したい」**方にうってつけのサービスです。逆に、短期で引っ越し予定がある方やコインチェックの利用自体に抵抗がある方は慎重に検討した方が良いでしょう。それでも最大7%という還元率は非常に魅力的であり、電気代高騰が続く中で少しでもお得にやりくりする妙案となり得ます。
興味を持たれた方は、まずCoincheckの口座開設から始めてみましょう。口座開設・本人確認は最短10分程度で完了し、そのままCoincheckでんきの申し込みもオンラインでできます。詳しい手順やコインチェックの始め方については、こちらのガイド記事で解説しています→ Coincheckの始め方ガイド（口座開設方法） 。
ぜひ参考にしていただき、毎月の電気代を賢く節約・資産運用に役立ててみてください。ビットコインが身近になるCoincheckでんきで、あなたもお得なクリプト生活を始めてみましょう！
